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主
主
主
主
気づいた時には、
兄さんの隣にいることが、当たり前になっていた。
どこへ行くのも一緒で、
何をするのも一緒で。
そのはずなのに。
いつからか——
隣にいるのが、少しずつ苦しくなっていった。
ナチス・ドイツ
名前を呼ばれる。
振り返ると、兄さんがいる。
いつもと同じ。
何も変わらないはずなのに。
ナチス・ドイツ
近づいてくる。
無意識に、一歩下がった。
——その瞬間。
空気が止まる。
兄さんの表情が、わずかに固まった。
ナチス・ドイツ
低い声。
違う、と言いたかった。
でも、言葉が出なかった。
ドイツ
絞り出した声は、ひどく弱かった。
兄さんが、黙る。
その沈黙が、怖かった。
ナチス・ドイツ
まっすぐな問い。
逃げ場はない。
ドイツ
初めてだった。
こんな言い方をしたのは。
ナチス・ドイツ
変わらない。
どこまでも、変わらない。
ドイツ
気づけば、涙が落ちていた。
ドイツ
その一言で、すべてが崩れた。
兄さんの目が、わずかに揺れる。
ナチス・ドイツ
信じられない、という顔だった。
ナチス・ドイツ
本気で分かっていない声。
ドイツ
言葉が詰まる。
あの日の光景が、頭から離れない。
ドイツ
沈黙。
長い、長い沈黙。
ナチス・ドイツ
ようやく返ってきた言葉は、
何一つ変わっていなかった。
——ああ。
分かってしまった。
この人は、変わらない。
きっとこれからも、ずっと。
ドイツ
それ以上、何も言えなかった。
一歩、下がる。
今度は、止められなかった。
ナチス・ドイツ
声が追いかけてくる。
ドイツ
それでも、足は止めない。
ナチス・ドイツ
初めてだった。
兄さんの声が、少しだけ揺れたのは。
でも——
振り返らなかった。
ナチス・ドイツ
名前を呼ばれる。
それでも。
足を止めたら、戻ってしまう気がした。
だから。
止まらなかった。
——それでも。
嫌いには、なれなかった。
最後まで。
ずっと。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
#countryhumans