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テラーノベル(Teller Novel)
また会える日まで

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18

償い

♥

314

2022年05月26日

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ロゼ

やっていこうと思います

ロゼ

ではどぞ

💜

あぁそうか

💜

💙ちゃんを身代わりにして殺したことか

🧡

え……ころ…した…?

🧡

(違う違う違う違う違う違う!)

🧡

ちがっ、違います!…俺…本当に、何したかわかんなくて…!

🧡

ち、血まみれになった💙ちゃんを見て、やっと俺が突き飛ばしたってわかって…そして…!

💜

何?じゃあ🧡くんは「自分は悪くない」って思ってるの?

先輩なら頷いてくれると思った

仕方ないと、

肯定してくれると思った

優しいこの人なら

だけどいつだって先輩は正しい人だ

そんな人から揺るぎない事実を突きつけてくる

💜

🧡くん君がしたことは

人殺しだよ

人殺し。

誰よりも信頼できる先輩の言葉が脳に浸透していく

🧡

う、あああ……っ!そんな、俺っ、どうしよ、俺どうしたら…

💜

確かに犯してしまった罪は消えない。だけど罪は償えるんだよ

🧡

つぐ、なう…?

💜

そう。罪は償わないといけない。人殺しのレッテルを貼られたままじゃ嫌でしょ?

🧡

やだ…嫌だ嫌だ嫌だ!そんなの嫌や!

💜

俺も🧡くんが人殺しのままなんて嫌だよ。軽蔑したくない

🧡

(このままじゃ…この人までに嫌われる。嫌われる…またみんなに嫌われる!俺を救ってくれた人にまで見放されてしまう!そんなの嫌だ!)

💜

どうすればいいかわかるよね?

🧡

俺…つぐわなきゃ!今度は、今度こそ💙ちゃんを助けなきゃ…!

💜

その通りだよどんなことをしても助ける。その決意は🧡くんにある?

🧡

あります…!

💜

なら俺もその償いに手伝うよ

🧡

でも先輩…どうやって…

💜

俺に考えがある

💜

💙ちゃんと♥️くんには辛い結果になると思う。俺も辛い。でもこうするしか方法がない。わかってくれる?

🧡

はい

💜

大丈夫。俺に任せておけばきっと今度は💙ちゃんを助けられる

🧡

はい!

いつだって先輩は俺の希望だった

だから俺は気づかなかった

その微笑みが、いつもとは違う歪みを生じていることに…

💜

ただいま2人とも

🧡

た、ただいま〜…

💙

🧡くん足どうしたの?

🧡

ちょっと挫いちゃって…

💜

晴れてはいなかったから直ぐに治ると思うんだけどね

💜

確かこの世界では時間経過で傷は治るんだよね?

♥️

はい・そこはゲームと同じなのですぐに治りますよ

♥️

大したことなくてよかった

🧡

…!

♥️

?何?

🧡

あ、いや…怒られると思ったから…

♥️

え…?

♥️

俺そんなに感じ悪かった……よね?

「「悪かった」」

🧡

Σ(´□`;)

♥️

ほんとにごめんね…俺たくさん酷いこと言っちゃった…

💜

♥️くんは俺たちを助けるためにわざと俺達を突き放していたんでしょ?

💜

でももうそんな必要は無いってわかったみたいだし…やっと俺達の知ってる♥️くんになったね

頼れる先輩。

人の痛みをわかってくれる人。

♥️くんはそう言った そして今の💜先輩を見ているとその言葉が嘘ではないように思える

しかし…

「楽しんでいる」という言葉も本当だと思えた。

💜

ところでちょっと周りを見てきたんだけどね

♥️

何かあったんですか?

💜

いや、周囲に敵はいないんだけど、少し気になる場所があってね、一緒に見に来てくれるかな?

💜

1人では何かあった時に対処出来ないかもしれないからね

💙

……

正直僕は反対だ

だけど♥️くんは大丈夫だと言うように微笑んだ

💙

それなら全員で行ったほうが…

💜

それもそうなんだけど、

💜

🧡くん行ける?

🧡

…すみませんまだちょっと厳しいかな…

💜

いや、安静にしていた方がいいよ

💜

場所はこの建物の2階なんだよね。そう遠くはないから2人で待っててくれるかな?

ここで了承していいものか

🧡

俺も場所はわかってるから治ったら速攻行こ!

💙

わかった…気をつけてね

2人がいなくなって数秒後🧡くんが僕に話しかけてきた

🧡

そういえば、💙ちゃんと♥️は幼なじみって聞いたけどいつからなん?

💙

…それ今関係ある?

🧡

ええやん暇なんだし!なにか話さへんと俺落ち着かんから

💙

わかったから

💙

…保育園の時からだよ。っていうか家も近いし、物心ついた時から

🧡

へー女子やったら恋が始まりそうなのに、

🧡

あ、でも♥️には好きな人がいるから💙ちゃんは振られるな!ドンマイ!

💙

(・д・)チッ…

💙

…🧡くんは💜先輩と仲いいの?

🧡

お!それ聞いちゃう?話すと長くなるで?

💙

いいよ興味無いし

🧡

なんでなん!聞けや!

🧡

俺の話ってか先輩がすげぇって話だから!

💙

先輩が?

🧡

俺さ、先輩に救ってもらったんだよ

💙

救うって…神様じゃないし…

🧡

え、先輩は神でしょ、色んな意味で

そういった🧡くんに少し寒気がして思わず彼をまじまじと見てしまう

邪気が1つも感じられない目。 純粋で、そこに疑問という不純物は一切ない

どうしてだろう。

それほど信頼関係を築ける存在がいることはいい事なのにどうしてか🧡くんのその純粋な目が不気味に見えて仕方がない

💙

ジェ…ルくん…?

🧡

中学ん時に俺荒れててさ、年上の結構やばい人たちとつるんでたんだよね

🧡

いわゆる不良?みたいな

🧡

でも俺以外の人達はみんな年上でさ、卒業したから学校行ってもぼっちだったんだよね

🧡

みんなに怖がれる…ってか関わりたくないから遠ざかってるってかぶっちゃけ嫌われてたんだよね

💙

🧡くんが?

🧡

うん

🧡

親ともすげー仲悪かったから家に帰りたくなかったし、何かもうマジで居場所がなかったって感じだったわけ

口調は軽いが、その表情は普段明るい彼にしてはどこか影があった

🧡

おまけに中3の時にさ、つるんでた先輩達が急にまともになっちゃってさ、荒れてた俺の事見て笑うんだよ

🧡

だせぇって…

🧡

本当に一人ぼっちになった気がして辛かった、もうぼっちオブぼっち

🧡

んで、どうしていいかわからなかった時に先輩と出会ってさ、俺の話聞いてくれてさ、この人とならあと3年は生きていけそうって思ったんだよね

💙

ふーん

🧡

あ、ちなみに、その真面目になった先輩達は💜先輩に影響されてまともになったんだって

💙

すごいね…

🧡

だから神!

人の痛みに気づいてくれる優しい人だよ

♥️くんもそう言っていた先輩が多くの人を助けたのはきっと本当なんだろう…

でも余計にわからなくなる

どっちが本当の先輩なんだろう

🧡

だから俺もちょっとぐらい先輩みたいになりたくて色んな人に声掛けていっぱい友達増やしたすげぇ嬉しかった

僕は驚いた

成長した🧡くんではなくそこにあった🧡くんの顔は単純な明るい顔ではなく複雑そうな困ったような顔をしていることに…

🧡

多分俺は💙ちゃんとは仲良くしたいわけじゃなったのかも

💙

知ってる

🧡

うっそまじ!俺さっき知ったんだけど!

🧡

💙ちゃんって思った以上にガード強くてさ、うぜぇってわかってたんだけどむきになっていた俺は俺のために、💙ちゃんに変わって欲しかったんだ!

🧡

…そんな資格ないし

その言葉は誤魔化しようもなく落ち込んでいた

まだ僕を身代わりにしたことを気にしているのかな

💙

その話はもういいよ…あれは事故なんだから…

🧡

違う

🧡

俺は償わなきゃ、💙ちゃんが許さなくても

💙

お前僕のことなんだと思ってるの

そんなに冷たい奴に見えるかな

だけどね🧡くんの答えは僕の全く予想していないものだった

俺が殺した相手

いつものテンションで答えられ一瞬理解が遅れた

彼は捻った足をどこか必死で見つめていた

💙

🧡くん…?

🧡

だからさ、今度は💙ちゃんのことを助けなきゃって思ってんの、

🧡

それでやっと許すか許さないかって話じゃね?

いつもと変わらないように見える

でもどこか歪でぎこちない

💙

今何考えてる…?

🧡くんの笑顔が固くなる

徐々に上がっていた口角が下がり表情が引きつってく

🧡くんの視線はもう僕のことを見ていなかった

🧡

…こうするしかないんだよ

💙

こうするしかないって何のこと…

パンッ!

聞きなれた銃声が上の階から聞こえてきた

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