/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
心晴
なに？
樹
あのさ...俺
樹
心晴のことずっと好きなんだよ
心晴
...え？
心晴
(待って？)
心晴
あの時たしか...
樹
お互い、さ、モテる？ ってか
樹
告られたりするの面倒じゃね？
心晴
まぁ、そうね...
心晴
で？
樹
だから、さ、仮でいいから
樹
俺と付き合わねぇ？
心晴
はァ!? 嫌よ!! なんであんたと付き合わないといけないのよ！
樹
なぁ、お願いって
心晴
嫌！
樹
俺よく見るんだよ
樹
お前が告られてめっちゃ振ってんの
心晴
そ、それは...
樹
だから面倒だろ？
樹
な？ お互い利害が一致してるんだぞ？
心晴
...そうだけど
心晴
わかった
心晴
いいよ
樹
マジ？
心晴
うん？
樹
ありがとな！ "心晴"！
心晴
え、えぇ...樹？
樹
あ、...おう(笑)
心晴
利害関係から成り立ってるものだと思ってたんだけど...
心晴
あたしは
樹
いや、マジでごめん
心晴
別にいいよ
樹
俺、一目惚れなんだよ
心晴
え、え？
心晴
待ってそれは嫌よ？
樹
いやいやちょっと待てよ
樹
で、まぁうん
樹
こうやって話す機会あって嬉しかったし
樹
お前のこと見直したっていうか惚れ直した？ ...っていうか
心晴
あぁ...そう...
樹
もう周りには付き合ってるってことになってるけど
樹
ちゃんと...付き合わねえ...？
心晴
待って
心晴
ちょっと待って
心晴
あぁ、もうなんで...ほんとに
樹
み、心晴？
心晴
お願い、1週間時間をちょうだい？
樹
あぁ
心晴
ちょっと気持ちを整理させて
心晴
じゃあまたね
樹
おう
麻衣
ねーえー
麻衣
みーはーるー！
心晴
うわっ麻衣
麻衣
もうどこいたのよ！！
麻衣
授業サボってたでしょ!?
麻衣
みんなどうせ藤沢くんとか〜ってニヤニヤしてたけど
麻衣
もう！ 心配した！
心晴
ごめん麻衣〜
心晴
たしかに樹といた(笑)
麻衣
やっぱり！
心晴
でも真面目な話だったから
麻衣
え？ なにそれ、別れるの？
心晴
ううん違うよ〜
心晴
まぁとりあえず
麻衣
ちょ、ちょっと心晴！
麻衣
教えてよ〜!?
麻衣
別れないでよ!?
心晴
あぁ、それはない(笑)
心晴
あ！ あのさ、麻衣
麻衣
なに？？
心晴
｢好き｣ってどういうこと？
麻衣
あ〜そうだなあ
麻衣
なんかね
麻衣
その人と一緒にいたら安心するし、嬉しいし、楽しいし、ドキドキするし〜
麻衣
でもその人が女の子と喋ってたら、悲しくて、イラってきて、もやってくるんだよ
麻衣
その人が嬉しかったら、自分も嬉しい
麻衣
その人が悲しそうにしてたら、自分も悲しい
麻衣
会えたら嬉しい
麻衣
喋れたら嬉しい
麻衣
その人が学校休んでたら、つまんないな〜みたいな
麻衣
とりあえず、その人がいるだけで世界平和！ 的な！(笑)
心晴
すご、い...麻衣
心晴
ありがとう！
麻衣
いえいえー(笑)
麻衣
恋愛豊富そうに見えて純粋な心晴さんの助けをしたいからね
心晴
なんだそれ(笑)
心晴
ありがとう麻衣
キーンコーンカーンコーン
麻衣
マジで〜
麻衣
ほんとに八木せんせーの授業だっるい！
心晴
それ分かる〜(笑)
心晴
あっ次は理科じゃない？
麻衣
ほんとだ移動教室！
心晴
えっ待ってその次体育！
麻衣
あれでしょ、バスケ！
心晴
うそっあたしバスケ大好き
心晴
急ご、麻衣！
麻衣
あいよー
心晴
あっ、樹...！
心晴
(なんか美人系の女子と喋ってる)
心晴
(あ、笑った)
心晴
(なんかいつもあたしに見せない顔するし...なんなのよ)
心晴
(ムカつく！)
麻衣
お待たせ〜あれ、藤沢くんじゃない？
心晴
いいの！ あんなやつ！
麻衣
えぇぇ？
先生
えぇ...これはー
心晴
(超眠いです)
心晴
(ほんとどうしよう)
先生
はいでは実験するのでー･･･
心晴
(おっ実験ならいっか)
麻衣
あたしガスバーナー取りいく〜
心晴
あたし用具取りいくよ！
心晴
(あっあった)
心晴
よいしょ
がっしゃーん！
心晴
うおっ！？
優莉
いった...
心晴
優莉！ 待って...ちょっと先生！！
先生
峯崎さん...大丈夫ですか？
心晴
大丈夫じゃないでしょう！
心晴
あたしが保健室連れていくので
心晴
先生はここを片付けてもらえますか？
先生
え、あ、木暮さん...
先生
分かりました
心晴
お願いします
心晴
優莉、行くよ
優莉
ごめん、ありがと心晴
女子
かっこいい心晴
女子
優莉も優莉だよね
麻衣
(ん...？)
女子
どうせ優莉、藤沢くんが好きだったから
女子
藤沢くんと付き合ってる心晴が許せなかったから
女子
心晴に当たるように用具割ったんでしょ？
女子
あーなんか優莉言ってたね
女子
まぁ心晴に勝てるわけないけどぉ〜
女子
まぁミスったし自業自得ってやつ？
女子
心晴はマジで性格いいし
女子
優莉の計画もぶち壊しだなあこれは(笑)
麻衣
は...？
麻衣
ちょっと何言ってんの？
心晴
先生いない...
心晴
優莉、ちょっと座ってて
優莉
ごめん心晴
心晴
大丈夫
心晴
それより大丈夫、足？
優莉
うん
優莉
ちょっと傷ついただけだよ
心晴
血が出てるでしょう
心晴
びっくりしたんだから
優莉
...
優莉
ねぇ...あの、心晴？
心晴
なに？
優莉
あのさ
優莉
心晴は...
心晴
うん？
優莉
優しいね
心晴
へ？
心晴
なに急に〜(笑)
心晴
友達が怪我したら助けるのは当たり前でしょ！(笑)
心晴
優莉もあたしの友達だからね〜
優莉
...ありがと
優莉
言い難いんだけど...
心晴
うんー？
優莉
あたし、わざとなの
心晴
...え？
優莉
だからっ...その
優莉
心晴と樹くんが付き合ってるのが、ゆ、許せなくて...
優莉
あたし樹くんが好きなの...！
優莉
だからっ...み、心晴がっ、怪我っ...じだらっ...い、いいどおもっで
心晴
はいはい優莉泣かないの
優莉
ごめえぇん〜っ
心晴
そういうことなのね
優莉
もう、ぎらわれでも、いいがら...っ...ひくっ
心晴
嫌わないよ
心晴
あたしだって、ほら、藤沢樹という学校では超有名人と付き合うってなってさ〜
心晴
ちょっと血祭りは覚悟したのよね
心晴
絶対いじめとかあるかなって思ったの
心晴
でも意外とそんなことなくて
心晴
まぁ〜よかったんだけど！
優莉
そ、それは...心晴が可愛いからでしょう...？
心晴
さあどうだろう
心晴
樹と付き合うのは覚悟いるし
心晴
もうわかり切ってたことだから
心晴
でもあたしに当たるより、樹にアピールする方がいいんじゃない？
優莉
それ...彼女が言う言葉？(笑)
心晴
まあね(笑)
心晴
でもあたしには樹があたしを好きでいてくれるっていう絶対的自信があるの
心晴
だから大丈夫
優莉
...心晴ごめん
心晴
大丈夫！
心晴
それより優莉の足は大丈夫？
優莉
もうなんとも...
優莉
心晴なら樹くんでも惚れるわこれは〜(笑)
優莉
もうあたし諦めた！
心晴
えぇ！ 告らないの！？
優莉
うん、もういいの
優莉
2人はもう愛し合ってるってことがわかったから
優莉
心晴頑張ってね！
心晴
あははありがとう〜
ガラガラ
心晴
(わーなんか嫌な雰囲気)
ヒソヒソ
コソコソ
先生
あぁ木暮さんありがとうございます
心晴
いえ...
麻衣
み、みはる...っ！
心晴
麻衣？
麻衣
なんかゆーりんからされなかった？
心晴
え？ 何も？
女子
み、心晴...あの
心晴
なにみんなコソコソしてんの？
心晴
別に優莉はもう話してくれてし
心晴
あたしも全然怒ってないし
心晴
そうやってコソコソすんのやめたら？
女子
ゆ、優莉言ったの？
優莉
うん
優莉
だって心晴なら大丈夫だと思ったもん
優莉
こうやって第一に心配してくれる人が...
心晴
あーこの話は終わりっ
心晴
全然楽しくないじゃない
心晴
あたしのことは気にしない！
一瞬で
モヤッとした空気がなくなった
麻衣
やっぱ心晴すごいよ〜
心晴
なによ？(笑)
心晴
いいのいいの
心晴
もう樹のことを気にされるのは嫌よ
麻衣
さっすが心晴さん？
心晴
あっ樹！
樹
ちょ...待って
樹
津上！
春香
ふ、ふ藤沢くん！
樹
ちょっとあのさ生徒会の仕事頼んでいい？
春香
えっうん！ いいよ！
春香
どうしたの？
心晴
(は？ なにあの子)
心晴
(なんか上目遣いしちゃって)
心晴
(唇尖らせちゃって)
心晴
(声可愛くして)
樹
あ、あぁちょっとね
春香
えー珍しいっ
ポンッ
心晴
(はあ!? 今、樹の腕を叩いた!?)
心晴
(おいおいおい)
心晴
(あの子誰よ！ 名前はなに！)
樹
だから津上よろしく
春香
あ、今日のさ〜
心晴
(もうイッライラする)
心晴
(ていうか麻衣の情報では、樹は女には冷たいんじゃないの？)
心晴
(なによなによなによ！)
心晴
(デマなの？)
春香
びっくりしたよねぇ！
心晴
(あぁもう！)
心晴
あっ樹〜
樹
(もう少し待てよ...)
春香
(げっ！ 木暮さん)
心晴
ちょっと樹借りていい？
春香
えーでも今ぁ、生徒会のぉ
樹
心晴ちょっと待てって
心晴
ねぇほんとに早くしてよ
春香
(木暮さんってこんな子...？)
春香
(もっとぶりぶりしてたような)
樹
心晴待てって
心晴
もう待った！！
樹
落ち着けよ
心晴
樹...
春香
藤沢くん行こぉっ
心晴
待って！
心晴
あなた名前なに？
春香
わ、私！？
春香
津上...春香
心晴
あたしの名前知ってる？
春香
え!? 知らないわけないでしょ！
心晴
...え？ あ、あぁそう
心晴
樹はあたしの彼氏だからね？
春香
わ、わかってるけど
春香
ずるい...
心晴
...そうね樹だもんね
春香
え？
心晴
わかるよ
心晴
あぁずるいなって
心晴
あたしが彼女だったらって
心晴
あたしは何度思ったかな
春香
こ、木暮さんだからそんな恋に悩むことはな
心晴
そんな偏見はやめてね
心晴
顔が全てじゃないって
心晴
とりあえず樹、今日の放課後いつものとこに
樹
あ、わかった
春香
木暮さん...
心晴
はぁ...
心晴
樹来るかな
女子
樹くん...っ
女子
好きです、大好きです...！
心晴
(うわっやば〜い)
心晴
(えっ待って告白現場を見たい！！)
心晴
(相手の子は...あ〜まあ可愛いけど)
心晴
(あたしほどじゃないかな〜あはは)
樹
ごめん...あの
女子
木暮さんと付き合ってるのは知ってるの！！
女子
でも好きです...
心晴
(あーこういう子いいな)
心晴
(付き合ってくださいじゃなくて好きですって言うのがいい)
女子
じゃあありがとう
樹
...あ、うん？
心晴
ちょっと樹さーん
樹
うおっ!? 心晴
樹
き、聞いてた...？
樹の表情が曇った
心晴
うんっ
心晴
にしてもあの子可愛いね！
樹
は？
樹
お前ほどはないだろ
心晴
は？ 当たり前でしょ
樹
あ、わかってんのね(笑)
心晴
あたしが言ってるのは容姿じゃないのよ！
樹
なんだよ
心晴
なんか彼女いるけどめっちゃ奪う人とかいるじゃない？
樹
あーまあな
心晴
でもあの子は違った！
心晴
好きですって思いを伝えるだけなのよ、付き合ってくださいとか言わずに！
心晴
なんか可愛いよね〜♡
樹
...？
心晴
わかってないなあ
心晴
だから男子は嫌いなの
樹
俺も？
心晴
樹は別だけど
心晴
なんか顔で決めるのが嫌い
心晴
わかる？
樹
わかんねえ〜
樹
でもやっぱ最初は顔からだろ？
心晴
それはそうかもね
樹
だろ？
樹
心晴だって性格超悪かったら
樹
付き合ってねーよ
心晴
ふふ...ありがと
ぶーん
心晴
うおっ
心晴
やっ、やだやだやだ
心晴
やぁあぁああ
心晴
ねぇちょっと樹ってば！！
樹
んだよ？
心晴
虫ぃぃぃいい
心晴
うわっ！
バタン！
心晴
った...
心晴
い、つき...？
あたしは
樹
ちょ...み、はる
樹を押し倒していた
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
