大体準備が終わり、一段落しに外に出ると夜景が綺麗だった
そしてこのイベントを最後に、残り僅かな時間で引退すること
私
...
私
...沢山あったんだな
後輩A
先輩...って、見つけました
私
Aちゃん...
後輩A
どうしました?こんなところで一人...
私
...少し、ぼーっとね
後輩A
...私もお隣いいですか?
私
うん
後輩A
寒っ...いくら冬でもこの寒さは反則ですよ...
私
先生が厚着してこいって言ってたけどこの事だったんだね...
後輩A
先輩は、このイベントを終えたら、なにか思うことありますか?
私
やっぱり、気づいてたんだね
後輩A
私よりH君の方が先に気づいてましたよ
私
え?
後輩A
アイツ、なんだかんだ言って先輩を気にかけてますから
後輩A
それもあって私に頼んできて、代わりに様子を見にきたんですよ
私
そうだったんだ...
後輩A
少しでもいいので、お話、聞かせてください
私
やっぱり、寂しいんだ
私
去年は自分の担当するところに後輩なんて居なかったから
私
練習する時もずーっと1人でさ
私
でもそれも今年になって変わって、君達と出会ったから
私
私は1人にならずに済んだ
私
毎日が楽しくて、ずっと一緒に活動していたいって思ったくらい
私
でも、そんな楽しい時間もあっという間でさ...
私
気づいたらあとほんの僅かな時間しかないんだなって
私
そう思ったら...
後輩A
...話してくれてありがとうございます
後輩A
正直、言ってること、よく分かります
後輩A
先輩は面倒見の良くて、お優しい方ですから、きっとそう思われたんですね
後輩A
3年生抜きで練習をする時も、先輩は私達1.2年生を毎回心配してくれましたね
後輩A
私は嬉しかったですよ
私
え?
後輩A
こんなにも私のことを思ってくれる先輩が居るんだなって
後輩A
私は、凄く嬉しかったです!
後輩A
だからこのイベントも、私は自分の為に、そして先輩の為にも!
後輩A
最後くらい、笑ってくださいよ
後輩A
私は先輩にはいつまでも笑顔でいてほしいんです!
後輩A
最後だからこそ、忘れられない楽しい時間にしましょう!先輩!
私
Aちゃん...
私
うん、そうだね!
私
ありがとう!
Aちゃんの励ましのおかけで私はもう暗い考えをすることも無く