テラーノベル
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注意 二次創作 設定捏造多
episode two
DAY2 2017年8月7日 AM11:36
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そう言うと、君は安心したような顔を見せる。
どうして?君には何か秘密があるの?
何もわからないし、考えられない。
DAY3 2017年8月8日 AM⁇:⁇
夢を見た。 とても現実的で鮮明な夢を。
此処は一体何処だろうか。 スコップを握り、一生懸命に掘るおんりーの姿。
泥や汗で汚れた国民服を身に纏っている。 歴史の教科書でしか見たことがなかった。
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自分はおんりーの視点を見ている? やけにリアルな夢だなぁ。
AM8:15
その時だった。 突然、周囲の音が聞こえなくなり、入り口の小さな穴から閃光が入ってくる。
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君は目を閉じて、その場にしゃがみ込む。
辺りがガタガタと揺れ、強風が吹き込んでくる。
防空壕が崩れだし、君は防空壕から抜け出した。
空は薄暗く、人々が逃げ回っている。 あちこちで火事が起きて、煙が上がっているのがよく見える。
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誰か、おんりーの下級生らしき人が、校舎の瓦礫の中に埋もれている。 君は全力で瓦礫を持ち上げて、その子を引っ張り出した。
その子は、皮膚が垂れていた。 誰だかわからない。 服は溶かされたかのようになくなっていた。
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君は涙を流してその子に問い掛ける。 その子は頷く。君は泣き叫んだ。
辺りは、地獄絵図だった。 あちこちから上がる炎、沢山の倒れた人々、倒れて燃えている校舎。
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君は泣きながら、学校を飛び出した。 上空からは、黒い雨が降り注ぐ。
君の体に黒い雨が沢山、染みていく様子を自分は眺めていた。
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君は黒い雨による急性放射線障害により、自分と同い年の15歳で亡くなった。
君の遺体は、担架で運ばれて、他の遺体と共に、乱暴に火葬されていった。
でも。
君の魂は、死んでいなかった。
DAY4 2017年8月9日 AM11:02
君は祈る、誰の為かはわからないけれど。 君は祈る、君の大切な想いを届けるために…
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君が祈る理由を、自分はやっと理解したんだ。
原爆が広島と長崎に投下された日時に、君は祈っていたんだね。
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自分自身に関心がないのだろうか。どうでもよさそうに適当な相槌しか打ってくれない君。
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喧嘩腰の君とやり取りするのは気分が悪い。 苛々する。それに、後味も悪い。
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そう言って、僕を階段から強い力で突き飛ばした。
身体がなくても、想いを操れば物を動かせるのだろうか。
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「ゼッタイテキ」 開始← 險ュ螳 邨ゆコ
code:signal「start」
815
DAY1 1945年8月5日 PM1:38
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君は適当にそう返してくる。 その返答に少し腹が立つが、そんなことで怒っている場合ではない。
太陽の光は、ギラギラと僕達を照りつける。
畑を耕す作業なんて飽き飽きだ。 それに暑くて、体力も消耗する。
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君は質問には答えてくれない。
頭がクラクラして、身体が重たい。 熱射病かな。
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簡単な言葉しか交わさないのは、いつも同じだった。
戦争が終わらなければ、俺達にもじきに召集が来る。 そんな事は、わかっているけどわかりたくなかった。
明日は月曜日だけれど、朝早くから防空壕を掘らなければいけない。 menは市街地から少し離れたところの工場で作業だ。
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身体が重くて、鍬を持つ力も弱まる。
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DAY1 1945年8月5日 PM5:30
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母
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母
母
食卓の上には、久しぶりの米飯、水団、芋煮。 学徒勤労動員の後は疲れているから、少なくても嬉しい。
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母さんはいつも申し訳なさそうに、ご飯少なくてごめんね、と言ってくる。
そんなの、気にしないのに。 母さん、心配させてごめん。
DAY2 1945年8月6日 AM8:14
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今朝の7時頃に発令された空襲警報が7時半頃にが解除されてから、作業を引き継いだ。
朝なので比較的外は涼しいが、穴の中はジメジメしていて、暑い。
汗を流し、泥が服につく。
今日は生徒が三つの班に分かれて行動する。
防空壕を掘る班、工場で武器を作る班に分かれて、時間毎に班を入れ替える。 地上では、年下の子達が運動をしていた。
昔、父さんから貰った懐中時計が、8時15分を指した。
その時だったと思う。
とても強い閃光が地上から差し込み、思わず目を瞑り、しゃがみ込んだ。
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入り口から強風が吹き込み、 吹き飛んでしまいそうになる。
そして、地面が熱かった。揺れる地面を感じ、崩れる音が聞こえる。 俺は慌てて外に出た。
暑い、暑い、暑い。
辺り一面に炎が広がり、旋風が巻き起こる。
サイレンが鳴り響き、人々が逃げ惑う。
校舎は潰れていた。 崩れる、とかではなく、本当に潰れていた。
倒壊した校舎は燃えていて、恐らくこの瓦礫の下には沢山の人がいる。
瓦礫の下から手が出ている。この人だけでも、助けたい。
俺は男にしてはひょろひょろしていて、力も弱いけれど、並程度はある。
瓦礫を一生懸命持ち上げると、中に居た人が出てきた。
顔は、見覚えがある。 きっと中学一年生の男子だ。
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皮膚が垂れている後輩。 顔は、爛れているからなんとなくでしかわからない。 服は全て溶かされたらしい。
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足が震える。 声がうまく出ない。 涙が頬を伝う。
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君の足には硝子が刺さり、血が出ていた。
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震える足で、学校を飛び出した。
空から黒い雨が降ってくる。
広い川に辿り着き、力が抜けて河川敷に座り込む。 そこも、悲惨な光景だった。
沢山の人が、川に浮いている。
嗚呼、神様。
どうして、俺はこんな世界にいるのですか?
どうして、こんな目に遭う必要があるのですか?
お願いします、教えてください。
DAY? 1945年8月⁇日 時刻不明
髪の毛が全て抜けた。
苦しい、苦しいよ。
身体が痛くて、血が止まらなくて、吐き気も止まらない。
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母
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身体の力が入らない。
ベッドから起き上がれない。
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母さんが叫ぶ声をぼんやりと拾いながら、目を瞑った。
DAY⁇ 2002年8月6日 AM8:15
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最近の子達は毎日楽しそうだ。 遊んだり、勉強したり、大忙しな子達。
俺は、あの子達が羨ましい。
もっと他の友達と遊びたかった。
もっともっと勉強したかった。
もっと生きていたかった。
コメント
4件
原爆のお話… 今からちょうど80年前の今月。 2回落とされた…。 まだ生きて、学びたかった事が未練となり、成仏できないまま…か。