/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
達海
香露
『君と俺の秘密の夏』
あの夏
君はなんにも言わずに消えていった
もう会えるとは思わない
君は会おうともしないだろう
それでも君ともう一度話したい
君と俺の秘密基地で……
初めての君との出会いは教室だった
その日は夏の真ん中だった
香露
香露
達海
君はすごく綺麗で
一目惚れしたんだ
達海
あははw
まじおもしれぇなw
香露
香露
虐められていた俺を助けてくれた
達海
あ？
香露
は！？
クソが！
達海
香露
香露
達海
君はすごく優しくて正義感が強かった
誰にでも優しく 暖かく接していた
そんな君を俺の秘密基地に
案内してみたんだ
香露
達海
達海
香露
君は不思議がってたな
到着してみたら
君はすごく目を輝かせていた
香露
達海
香露
達海
達海
香露
達海
香露
達海
香露
なんとなくで話したことにも
君は興味津々で聞いてたんだ
そんな君が俺に約束をもちかけてきたんだ
香露
達海
香露
香露
達海
香露
達海
香露
そう笑う君はとても無邪気で可愛かった
今思えばこの約束は君が伝えたかったことなのかもしれない
君とこの秘密基地で色んなことをした
一緒に笑ったり 泣いたり
たまには喧嘩もしたりして
それでも次の日になったらここに集まるから
そしたらまた笑い出すんだ
でもそんな幸せの日々は……
唐突に終わりを迎えた
君が急に秘密基地に来なくなったんだ
時期はちょうど夏休みの真っ只中で
連絡してみても反応は無い
夏休みが明けて学校に行ってみたら
君は何も言わずに消えていた
どうやら持病の悪化で海外に行ったらしい
俺は君に寄り添うことが出来なかった
それでも俺は毎日秘密基地に通い続けた
君は正義感が強いから
交わした約束は果たしてくれると思ったから
それが君の性格だから
俺は何日も
何月も何年も待ち続けた
あの日から3年
君はまだ帰ってこない
達海
達海
達海
俺はいつも夜になったら帰るようにしてる
見逃したら嫌だから
君が来てるかもしれない
そんな確証がない可能性を信じて
俺は通い続けた
達海
そんなとき
君に似た人がいたんだ
その人は歩いていく
俺らの秘密基地に真っ直ぐに
俺は追いかけた
達海
僕と君との出会いは教室だった
香露
香露
達海
僕は転校生として君のいる学校にやってきた
初めて見た君は無口でクールだった
そんな彼が虐められているとわかったんだ
僕は人を助けようとはしない
だってその後が面倒くさくなるから
それでもなぜだか
彼を守りたいと思ったんだ
達海
香露
香露
達海
感謝なんてしないでよ
僕は怠惰な自分がいちばん嫌い
そんな彼がとある場所に案内してくれた
香露
達海
達海
香露
君は曖昧な返事をして
自信満々な表情で連れていってくれた
辿り着いた場所はすごく綺麗だった
香露
達海
香露
達海
達海
香露
達海
香露
達海
香露
君の話はとても面白くて
すっごい笑ったな
そんな彼と1つ約束をした
香露
達海
香露
香露
達海
香露
達海
香露
君は半ば不思議そうに約束してくれたんだ
やっぱり彼は優しいんだよね
彼が教えてくれたこの場所で色んなことをした
笑ったり 泣いたり
たまには喧嘩もしたり
それでも初めてできた友達で
いつまでも一緒にいたいから
喧嘩した翌日にもこの秘密基地に来て
そしたら彼もここに来てて
また笑い合うんだ
そんな楽しかった日々は……
唐突に終わりを迎えたんだ
僕の持病が悪化したんだ
先生と色々お話したところ
海外の技術がないと治せないだとか
僕は泣きじゃくった
彼と長い間会うことが出来ない
しかも親が海外にそのまま住むとか言い出した
嫌だって言っても聞かないから
諦めた
彼には行くことは言わなかった
言ったら僕の心が張り裂けてしまうから
ここから君と僕は別れてしまったんだ
僕は海外に渡ってからずっと入院生活だった
もちろん苦しかったしキツかった
香露
親が成人したら一人暮らししてもいいよって言うから
だから3年間戻ることが出来なかった
香露
香露
久しぶりのこの景色
香露
香露
あともう少しで君に会えるかもしれない
君が僕との約束を忘れてさえ居なければね……
香露
そう考えるとドキドキしてきた
久しぶりに来た秘密基地は
3年前と変わってはいなかった
香露
香露
香露
香露
香露
……香露？
香露
雰囲気が似ていた
追いかけろと本能が言っていた
君はいたんだ
そこに
達海
香露
達海
香露
香露
達海
香露
久しぶりに会った君は
どこか大人びていてそれでもどこか無邪気で
ものすごく安心した
二度とこの温もりを忘れたくは無い
そう思えたこの夏
君と出会えた夏
君に再会できた夏
君と別れた夏
俺らにとって夏は
色んなことが起きるようです……
コメント
16件
桃青～! ߹𖥦߹ 再開って良いよね…(￣^￣゜) 曲…黄くんのなのかな…(´・ω・｀)？
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ