淡い夢を見ていた
微かに残る匂いを
覚えていたのかもしれない。
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まって
待ってよ
貴方に見合う人になるから
お願い___
どれだけ願っても服の裾は掴めなくて
離してしまったその手を後悔に染め
頭の隅にこびりつく
千紗
___…ふと目を覚ませば
頬が濡れているのが分かる
汗をかいたのか、
髪は肌にびっしょりとくっついている
息も苦しく心臓も痛い
千紗
千紗
最近夢を見る
微かに残ったあの人の思い出
朝になるまで何百回も何千回も
繰り返し繰り返される
思い出
千紗
由奈
千紗
由奈
千紗
由奈
千紗
私も良い友達を持ったと思う
何かがあっても深入りしてこない
普段通りの会話が続く
これが普通の幸せというのだろうか
これが親友なのだろうか
君の声が
おちゃらけた声が
その声が、酷く優しく響いた
コメント
11件
樋田 蛍さんが書いたストーリー いつも見てますが、このストーリーは物凄く印象に残るストーリーですね😁凄い素敵な物語ですね👍💓
深追いしない友達を思っての終わり方が余計に彼氏とのことを引き出してるからすごい!
嫌なことがあっても、辛いことがあっても いつもいる友達がいるから_ 深入りしないで話してくれる友達って 楽っていうか、凄い、いいよね😁