亞喩
も"うやだよぉぉ"ぉ!!
深夜0時を回る頃 私は泣いていた。
亞喩
あ"ぁ"ぁ!!!!
現実に戻りたくなくて 最近はずっとここにいる。 そう、デビルスパレスに。
戻ればまた奪われる。 お母さんやお父さんが 必死に稼いだお金で買った、 大切なもの達が。
亞喩
うちは…裕福なんかじゃない…
亞喩
いつお金が足りなくなっても…
亞喩
ものが買えなくなってもっ…!!
亞喩
アイツのせいでうちは…っ!!
亞喩
お金があれば…
お母さんはお父さんに
指輪を買っていたのに!!
亞喩
くそっ…くそっ…うぅっ…
亞喩
おかあさぁぁん…
亞喩
おとうさぁぁん…
亞喩
弱くて…っごめんね……
ボスキ
…っ、、
主様に お茶でも飲もうと誘おうとしたら、 部屋から泣き声が聞こえた。 俺は咄嗟に耳を傾けていた。
コンコンッ
亞喩
あ…はい……っ!!
亞喩
どう…ぞ…っ!
私は必死に涙を拭い、 何もなかったかのように 対応しようと深呼吸をし、 準備をした。
ボスキ
夜中に失礼する。
亞喩
ボ…スキ…?
亞喩
どうしたの…?
ボスキ
なぁ、誤魔化せると思ってんのか?
ギクッ
亞喩
な…なにが、?
ボスキ
主様、前に言ってたよな?
亞喩
…?
ボスキ
こころが不安定だ、って。
亞喩
…っ!!
亞喩
…言ったっけ?
亞喩
ま、もう平気よ!((ニカーッ
ボスキ
…作り笑顔。
亞喩
え、?
ボスキ
作り笑顔はバカにできない。
前そう言っただろ?
前そう言っただろ?
ボスキ
他のやつはわかんなくても
俺はわかるんだよ。
俺はわかるんだよ。
ボスキ
俺は主様の笑顔をたっくさん
見てきたんだぜ?
見てきたんだぜ?
亞喩
え…っと…
ボスキ
ぜってぇなんかあったよな?
亞喩
はは、、すごいや
亞喩
もう、疲れたんだよねぇ…
ボスキ
…(泣いてるとこ、はじめてみた)
ボスキ
(きっと今まで我慢してたんだよな)
亞喩
だってさぁ…
どれくらい話しただろう、 気がついたときには、 全部を話し終わっていた。