テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

....

夜笑

小春っち‼︎いくら何でも言っていいことと悪いことが

小春

部外者は黙ってろって言ったろォ?

小春

...自傷行為には大まかに3つの目的があるとアタシは考えてる

小春

それは精神を安定させる為、自殺までの準備期間、その他の3つだ

小春

話は変わるが、よくSNSで病み垢ってのがあるだろ?

小春

ソイツらも2種類に分類される

小春

1つは他人に心配されたり構ってもらいたい奴、もう一方は本当に自殺したい奴だ

小春

自分の気持ちを表に発散させることで苦しみを軽減させているのは前者

小春

自分の気持ちを抑え、それを表に出さないのは後者の場合が多いとアタシは考える

小春

で、アタシがテメェに聞きたいことはただ一つ...

小春

テメェは死にたくてリスカしてんのかァ?

死にたいよ...‼︎

だって...掃除もろくにできないし、みんなに迷惑かけるし...‼︎

生きてる意味...あるのかなぁ...

小春

ふーん、ちっぽけな理由だなァ...

小春

んーと...あー、あった

夜笑

えっ...

...っ⁉︎

夜笑

夜笑

ナイフ...?

小春っちはポケットから 銀色に光るナイフを 取り出した。

夜笑

何でそんなものが...

小春

これを使って今からテメェを殺す

そう言うと彼女は ゆっくりと舞に向かって 歩き始めた。

えっ...

い、いや...来ないで‼︎

小春

あ?死にてーんだろォ?何今更怖気付いてんだァ?

嫌だ‼︎死にたくない‼︎

小春

言葉には責任持てよ?

小春

数分前に死にたいって言ったのに、今度は死にたくないってかァ?ずいぶん虫のいい話だなァ

夜笑

ダメッ‼︎

ウチはそう叫ぶと勢いよく 彼女に飛び付いた。

小春

...っ⁉︎テメェ、離せよ‼︎

夜笑

絶対にダメッ‼︎

小春

うぜぇなァ‼︎

小春

あっ

ザクッ

夜笑

へ?

妙な不快音がしたかと思い その音のする方向を見た。

夜笑

な...何で...

それはウチの胸に刺さった あのナイフだった。

小春

チッ...しくったな...

小春っちはそう呟くと ウチからナイフを抜いた。

それと同時に溢れ出る鮮血、 体中が恐怖で冷たくなる のが分かった。

姉さん...?

姉さん...姉さん‼︎

ああ...あああ...

泣かないで... そんな顔見たくない...

だって...だって...

夜笑

って痛くないじゃん‼︎

!?

小春

あーあ、テメェが余計なことするからドッキリがおじゃんになったじゃねーか

夜笑

ド...ドッキリ...?

小春

このナイフを舞に刺して命の大切さを教えようと思ったのに、なに台無しにしてくれてんだァ?

夜笑

そ、そんなの知らないよ‼︎

え...?姉さん...血は...?

小春

あー、これ赤いペイントが入ったジョークグッズだから

よ、良かったぁ...

小春

何安堵してんだテメェ

小春

もしこれが本物のナイフだったらどうするんだァ?

それは...

小春

あーあ...何か冷めたわ...

そう言うと彼女は 舞の拘束を解いてあげた。

小春

テメェはこれに懲りたら二度とリスカなんてするんじゃねーぞ

小春

悩み事があるなら誰でもいいから頼れ

小春

一人で抱え込むと、また自分の大切な身体を傷付けることになるからな

じゃあ...相談してもいい...?

小春

何だァ?

私達を匿って...

小春

は?

小春

現在進行形で匿ってるんだが?

そうじゃなくて‼︎

これからも...ずっと...

小春

変だなァ、テメェはこの場所に居座るのを反対してた側の人間だった筈だが?

それは...そうだけど...

小春

なら条件がある

どんな...?

小春

テメェは料理、夜笑は掃除を毎日しろ

小春

そうすれば、ここに何日でもいてもいいぞ

ほ、本当に⁉︎

夜笑

どうしたの小春っち、今日は何かおかしいよ⁉︎

小春

前言撤回すんぞ?

夜笑

ごめんって‼︎

分かった...全力で頑張る...‼︎

こうして2人と過ごす期間が 再び延びたのであった。

絵鳩 小春の終末論

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚