コメント
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続きがあったんですね。今までの物語最初から一つ一つ読んでいます
綺麗な物語ですね。 表現も相まってとても綺麗でした。
なーちゃん→うん
物語のページをめくるとき
どんな気分になるだろう
物語が終わったとき
あぁ、これは良かった。
いや、駄作だった。
どういう気持ちになるだろう。
物語は最後まで 読まないと分からない。
私はその物語を読んでいる時が
好きだ。
始まった部分でもなく
終わった時でもなく、
途中の部分。
ハッピーエンドか
バッドエンドか
分からないところ。
その部分が好き。
この物語は
君が消えて
終わってしまった。
山口 雨
山口 雨
ガラッ。
山口 雨
山口 雨
看護師
看護師さん…?
山口 雨
看護師
看護師
看護師
看護師は少し困ったような顔で笑った。
山口 雨
山口 雨
山口 雨
山口 雨
モノクロの世界。
たった1人だけ私の世界に入ってくれた君は
もう私の前に現れることはないんだね。
私には衝撃的すぎた。
瞳から涙が溢れてくる
あなただけだった。
あなただけが私の
理解者だった。
山口 雨
その日、私は
君に恋していると気づいた。
でも、遅かったんだ
君はもう
この世界に
いないのだから。
10年後…
山口 雨
山口 雨
山口 雨
10年後、私は社会人になった
この世界に君がいなくなって
また誰1人いない
白黒の世界に戻っただけだった。
あれは夢だったのかな。
ただの私が考えた
1冊の本だったのだろうか
上司
山口 雨
山口 雨
上司
山口 雨
山口 雨
私はカバンの中をあさった。
お守りにしてた、本が またどっかいっちゃった。
山口 雨
頭上から声がした。
この声って…
山口 雨
谷川 雪
雪はあのときと同じようにニカッと笑った。
山口 雨
谷川 雪
谷川 雪
彼が生きている
この世界にたった1人の
君が
ここにいる。
山口 雨
一回、目を閉じて
ゆっくり目を見開いた。
山口 雨
そこには見たこともない色が
目の前に広がっていた。
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
涙が溢れて、滝のように流れる。
光がさした、オフィス。
キラキラ輝くガラス
そして君。
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
私は雪に向かって初めて笑った。
谷川 雪
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
谷川 雪
山口 雨
私は雪と声を上げて笑った。
ありがとう。雪。
好き。
あなたが大好き。
君はたった1人の
私を見つけてくれた。
この物語は
この先も続いていく。
終わりのない明日へ
1枚、1枚大切に
本のページを
君と
めくっていこう。
ーENDー