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『大丈夫』

そんな一言だけで そんな無責任な願望で 彼の病態が良くなるはずがなかった

悠佑

ゴホッゴホッけほ、ごほっ

悠佑

っは、ぅ、ごほッッ

If

あにき大丈夫?薬は…

悠佑

いや、いら、なッッごほっげほ

まろの話を聞くと、 昨夜はこの咳のせいで3回吐いたうえ、高熱が出ていたらしい

よく見ると、元々は筋肉質な彼の体が痩せ、目には隈ができているのが見てとれる

悠佑

けほげほッッぅ゙…ごほっヒュッ

ないこ

あにきッッ!

悠佑

だ…じょ、ぶ…ッごほ

If

ちょ、ナースコール…!

ピピピピピ

ないこ

………ッ

あれからというもの、あにきの症状は悪化する一方だ

医者も動いてくれているのだろうが、悪化のスピードがあまりにも速い

いつか言われた言葉が 頭の中で蘇る

『最悪の道を辿る可能性』

その言葉が、その結末が、 目の前に迫ってきているような感覚がした

子供組にもあにきにも、まだ医者の話を全て話したわけではない

ずっと彼の様子を見ていると さっき薬を断ったのも、自分の死期を悟っているからのように感じる

でも、あにきはきっと気づいてる。 知っている。何もかも

だから、俺は

ないこ

大丈夫…?
無理はしないで…

今日も同じ言葉をかけた

死期を悟る彼にかける言葉が見当たらないから

見つけるまで、きっとこのままだ。

見つけたとき

君はまだ そこにいてくれているかな

🤪×🦁 もし俺が消えても/もし君が見えなくなっても

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