/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
イヴ
……はぁ…
あれ以来リリィは目も合わせてくれないし会話もしてくれない
イヴ
……だって仕方ないじゃん…
イヴ
私とリリィじゃ…
イヴ
私なんかがリリィと釣り合うわけない
男性
今日は誘いに応じて頂きありがとうございました…
リリィ
いえいえ…
リリィ
とても楽しかったです
男性
ぼ…僕も凄く楽しかったです
男性
ははは…
リリィ
(楽しい……確かに楽しい…けど…)
どうしても頭の中には彼女が浮かんでしまう
男性
送ります
リリィ
…ありがとう
城の前に着いて馬車から降りる際も丁寧にエスコートしてもらった
リリィ
ありがとう
男性
はい…
男性
良ければまた食事に行きませんか…？
リリィ
…ええ、ぜひ
男性
！……良かった…
男性
では…
サッと手を取って手の甲に口付けをされた
男性
おやすみなさい
リリィ
…おやすみ
メイド
本当に頂いてもいいんですか？
イヴ
うん
イヴ
良かったら使って
メイド
ありがとうございます
リリィ
…ふぅ…
多分デートの帰りであろう彼女が帰ってきた
メイド
お帰りなさいませ
リリィ
うん
イヴ
………
メイド
どうでしたか？
リリィ
…とても素敵な人だったわ
リリィ
お話も面白いし
リリィ
かっこいいし
リリィ
エスコート上手だし
メイド
ふふふ…
メイド
それは良かったです
イヴ
(…ダメだ…聞いてると…なんか…苦しくなる…)
リリィ
どっかの誰かさんとは違って積極的だし！
イヴ
ﾋﾞｸｯ
メイド
ははは…
彼女はそう言い放つと自室に戻って行った
イヴ
……
イヴ
私嫌われた…？やっぱり…
メイド
…んー…そうじゃないと思いますけどねぇ…
メイド
……正直殿下の事どう思ってるんですか？
イヴ
へっ？！
イヴ
…いや…えと…
イヴ
……
メイド
…ふふふ…
メイド
そんな真っ赤な顔されたら誰でも分かりますよ
イヴ
で…でも…
イヴ
私なんかじゃ…リリィの隣には立てないよ…
メイド
まだそんな事言ってるんですか？
メイド
貴女は自分の価値をまるで分かっていない
メイド
いいですか？
メイド
魔物も退治して、仲間を庇って怪我しても平気な顔して
メイド
殿下が危険な目に合う前に貴女が全部防いできたじゃないですか
メイド
それのどこに隣に立てない理由があるんですか？
イヴ
！
メイド
…怖がってばかりじゃ何も進みませんよ
メイドの言葉にハッとさせられた
イヴ
……
メイド
もう夜も遅いですし、そろそろお休みになられてください
イヴ
…うん…そうする
イヴ
………
イヴ
ｽｩｰ…
イヴ
ﾊｧ…
イヴ
そろそろ覚悟決めなきゃ…かな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ