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彩夢と別れを告げ、烈風の神殿の調査へと出向く6人。 先頭を歩いていたソールが、神殿の目の前に到着するなり足を止めた。

ソール・フィロソフィア

…ここ、ですね

聖吹 レイム

パッと見おかしな所は無いけれど…

聖吹 レイム

確か、神の遺物が盗まれている可能性があるのよね?

セシル

やっぱり、ワルキューレは旧世界再建に必要なエネルギーを遺物で補おうとしているのかな。

セシル

あれは強い力が込められているし…。

スアレス

えぇ。神の遺した宝物ですからね。
彼らが狙うのも頷けます。

レカ

お宝〜!

ソール・フィロソフィア

…今日はそのお宝を護るんですからね?

レカ

ちぇっ…。

レカ

護ったお礼に貰えるとか__

ソール・フィロソフィア

無いですね。諦めて下さい。

その時、神殿を見上げていたシアルがぽつりと呟く。

シアル・シーフォン

やっぱりいつ見ても凄いねー。

聖吹 レイム

本当に凄いわね。

聖吹 レイム

羽が降ってきてもおかしくないくらいに綺麗__

聖吹 レイム

…ん?羽?

聖吹 レイム

どこから落ちてきたのかしら?

見ると、神殿の上から1枚の羽が降ってきていた。 神殿の雰囲気とどこか似ている、神聖な純白の羽。

レイムはそれに触れようと手を伸ばす。

ソール・フィロソフィア

…!

ソール・フィロソフィア

待って下さい__っ!

聖吹 レイム

え…?

 

聖吹 レイム

っ、痛っ…!!

美しい羽はいつの間にか棘を持つ物体に変身した。 レイムが羽に触れた途端、羽から棘が生えてレイムに激痛が走る。

聖吹 レイム

な、何よこれ…っ?

ソール・フィロソフィア

…敵の攻撃の様ですね。

ソール・フィロソフィア

居るのであれば出てきて下さい!
貴方達が居る事はもう分かっているのですよ!

樹雨

なーんだ、もうバレちゃってたのかぁ

樹雨

あ、ちょっと待っててね。
今能力解除してあげるから。

樹雨

はい、これで良いかな?

シアル・シーフォン

…これ、もしかして君の能力?

樹雨

うん、そうだよ!綺麗な羽でしょ?

ソール・フィロソフィア

(他人を傷付けたというのにこんなにも元気だとは…。)

ソール・フィロソフィア

貴方達の目的は?

樹雨

私達がここに来るのが分かってるんだから、もう何をするかなんて分かるでしょ?

樹雨

でも、仲間が任務を達成させられるまでは足止めさせてもらうよ!

樹雨

ふふふっ………………!

樹雨が胸に手を置いたと思うと、そのまま体に手を入れる。 __樹雨は、自身の心臓を取り出したのだ。

聖吹 レイム

うわ…っ!?

セシル

グ、グロい…めちゃくちゃグロい…

スアレス

これは…能力?

樹雨

《羽尖体》

樹雨が能力を発動させると、瞬く間に大きな羽が彼女の体を覆う。 それは神聖なものの様にも、邪悪な何かの様にも見えた。

樹雨

…よし、これで良いね

樹雨

ヴィオレッタが能力を奪えず撤退したそうだけど、貴方達はどのくらい強いのかな?

ソール・フィロソフィア

…皆さん、行きましょう

シアル・シーフォン

勿論だよ!

レカ

ワガハイが相手になってる!

桔梗

(樹雨さんが足止めしているから、旅人達はここまで来ないはず…。)

桔梗

(早く、遺物を回収して戻らないと__)

少し足を進めた所で、桔梗は突然立ち止まる。 数十メートル先に、ある人物が居たのだ。

桔梗

……

桔梗

……

桔梗

…何をしているの?

桔梗

……アースガルドの第一王子。

そこには、本来であれば居ないはずのジュードが居た。 彼は振り返ると、待っていたと言わんばかりの笑みを浮かべる。

ジュード・ネクサス

旅人達からお前達の策謀について知らされたのでな。

ジュード・ネクサス

簡単に言えば、お前達の企みを止めに来た。

桔梗

どうして?何か悪い事が?

ジュード・ネクサス

神の遺物は重要な国の宝だ。
歴史的価値もある。

ジュード・ネクサス

それをどこぞの馬の骨かも分からん奴らに明け渡すつもりは無いからな。

ジュード・ネクサス

諦めて帰ってくれ。お仲間に「無理だった」と言うだけだ。簡単だろう?

桔梗

それを言ったら遺物を渡すのだって簡単な事でしょう。

ジュード・ネクサス

いいや、あれだけは渡せない。

ジュード・ネクサス

あれは一般人の手に渡っていいものでは無いんだ。

ジュード・ネクサス

然るべき場所で、きちんと保管をしておく必要がある。

桔梗

そう…。

桔梗

それなら、力ずくで奪うまで。

桔梗

《ラケナリア》

桔梗はそう唱えると、周囲の空気を集める。 そして彼が指を鳴らすと、それらは氷柱となってジュードに牙を剥く。 対するジュードは、桔梗の行為を咎める様にレイピアを向けていた。

桔梗

…行って!

ズダダダダダダッ──!

桔梗が指示した瞬間、氷柱は一目散にジュードを狙った。 ジュードは、それらを避けたりレイピアを突き立てて勢いを殺したりする事で、 大量の氷柱を処理していた。

ジュード・ネクサス

そっちは殺す気で居るらしいが…

ジュード・ネクサス

俺は殺すつもりで来た訳じゃないからな…っ!

桔梗

…!

そう言うと、ジュードは桔梗に向けてレイピアを投げた。 桔梗はそれを避けたが、突然のジュードの行動に何か裏があるのではと顔を顰める。

ジュード・ネクサス

__《荊棘》!

桔梗

能力…!

ズズズズ……ッ

地面をかち割る様にして巨大な茨が現れる。 それは桔梗に向けて棘を飛ばし、投げられたレイピアは、いつの間にか茨によってジュードの手元に戻っていた。

隙をついた攻撃をしようと思っていたのだろうが、場数を踏んできた桔梗にとってはこの様な攻撃を避ける事は造作もなかった。

桔梗

…こんな事がしたかったの?

ジュード・ネクサス

…避けられたか。

ジュード・ネクサス

それに、「殺すつもりは無い」と言っているだろう?

ズズズズズッ…

地面からいくつもの茨が生え、地面を叩いて揺らした。 周囲は強く揺れ始めたが、それらを潜り抜けた桔梗はジュードに接近した。

桔梗

……

ジュードに接近した桔梗。いつの間にか取り出していたデザートイーグルの銃口をジュードに向け、腹に一発発砲していた。

ジュード・ネクサス

ってぇ…

桔梗

……

桔梗

今なら、まだ苦しまずに殺してあげる事も出来るけど。

ジュード・ネクサス

…断る。そんな情けは要らない。

ジュード・ネクサス

そもそも、死ぬつもりは無いからな__!

ジュード・ネクサス

《荊棘》!

再び巨大な茨を召喚し、桔梗に向けて倒れ込む。 桔梗は咄嗟に避けようとしたが、棘が頬や手脚を掠める。

桔梗

国の王子様じゃ勝てっこないから、隙をつこうって言う魂胆?

ジュード・ネクサス

それも、戦略ではあるからな__

ジュード・ネクサス

ゲホッ、ゴホッ__!

撃たれた傷が響くのか、ジュードは地面に片膝をつきながら吐血した。 その様子を、桔梗は哀れなものを見るかの様な目で眺める。

桔梗

だから、楽に殺してあげるって言ったのに。

桔梗

…それじゃあ。

桔梗

その内死んじゃうかもしれないけど、くれぐれも頑張って。

ジュード・ネクサス

待て…っ!

桔梗

…君、そんな体じゃ戦えないでしょ。

桔梗

それともトドメを刺して欲しいの?

桔梗

それじゃあ。《セイロンライティア》

桔梗はジュードを冷ややかな目で一瞥すると、 能力で羽をはためかせながらどこかへと向かっていった。

ジュード・ネクサス

はぁ…

ジュード・ネクサス

(父上は…アランは大丈夫だろうか?)

ジュード・ネクサス

(早く戻って治療を受けないと…。)

一度倒れ込んでしまったジュードだったが、撃たれた傷を庇いながらも 立ち上がろうとする。

???

お待ち下さい。

???

楽な姿勢で、そちらに座って下さい。
今治療します。

ジュード・ネクサス

は…?

何処かから聞こえた何者かの声に戸惑いつつも、 傷を負っていたジュードは大人しく指示された場所に座る事にした。

雲母坂 彩夢

ありがとうございます。

雲母坂 彩夢

簡易能力で傷は塞ぎますが、完治はしていないので直ぐに病院へ向かって下さい。

雲母坂 彩夢

《ヒール》

〇単語解説¦簡易能力 誰でも使える能力の事。基本的な攻撃、回復、防御、妨害、拘束の五つの能力を誰もが使う事が出来る。誰でも使える代わりに、基本的な物なので効果は薄い。 しかし、訓練する事で強く使える様になる。別名基本能力。

ジュード・ネクサス

…ありがとう、助かった。

ジュード・ネクサス

所でお前は何者だ?
ただの一般人には見えないが…。

雲母坂 彩夢

私は此処の森の妖精、雲母坂 彩夢と申します。

雲母坂 彩夢

貴方は…第一王子のジュード・ネクサス様でしょうか?

ジュード・ネクサス

あぁ、そうだが…

ジュード・ネクサス

妖精にも俺の事を知ってる者は居るんだな。

ジュード・ネクサス

助かった。ありがとう。

雲母坂 彩夢

先程も言った通り、まだ傷は完全に塞がっていませんので、医者に診てもらって下さい。

雲母坂 彩夢

…では。

勘飛 アリサ

これは…

墮鐘 デイル

…何?どうしたの?

勘飛 アリサ

……

墮鐘 デイル

勿体ぶらないで言ってよ。何がどうしたの?

勘飛 アリサ

…桔梗が、神の遺物を手に入れたらしい。

墮鐘 デイル

神の遺物__。

墮鐘 デイル

そう。それは良かった。

勘飛 アリサ

…本当に思ってるのか?

墮鐘 デイル

思ってない。それが何か。

勘飛 アリサ

聞いた私が馬鹿だったか…。

勘飛 アリサ

まぁ、それならそれでいい。

リナシータ

……

リナシータ

……

勘飛 アリサ

うわっ!

勘飛 アリサ

リナシータ、いつの間にそこに居たんだ…

勘飛 アリサ

居たなら声を掛けて欲しかった…。

リナシータ

申し訳ございません。

リナシータ

桔梗さんが神の遺物を手に入れた、というのは本当でしょうか。

勘飛 アリサ

ま、まぁ…。

リナシータ

…そうですか。それは良かったです。

ダイヤ

…………桔梗がどうしたって?

墮鐘 デイル

うわ、食い付いて来た。
さっきまで興味無さそうだったのに。

勘飛 アリサ

流石だな。

勘飛 アリサ

…いや、桔梗が烈風の神殿で神の遺物を手に入れたみたいなんだ。

勘飛 アリサ

恐らくもう直ぐ帰って来る。

墮鐘 デイル

あの計画も、次の段階に進むって事?

勘飛 アリサ

…多分。

【参加型】流れ落ちた星と世界樹

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コメント

4

ユーザー

表紙の画像って作ったのですか? すごいですね!✨ アプリで作ったんですか?

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