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スパイと訳あり姫

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スパイと訳あり姫

5 - 五話目(誘拐)

♥

225

2023年05月14日

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五話目(誘拐)

です!

また初兎ちゃん視点に戻ります

今回は恋愛というよりサスペンスの要素が強いです

ご了承いただける方のみ、お進みください

どうぞ!

ーいむしょーの部屋ー

💗

………ゃん……て!

💗

……ょうちゃん……きて!

💗

…初兎ちゃん!!起きて!

……え?

僕は初兎 この国にスパイとして潜入してちょうど一ヵ月がたった いつもなら目覚ましで起きるところが、今日はないちゃんに起こされた しかも、彼はすごく険しい表情をしている

…どうしたん、ないちゃん?

ってか、いむくんおるんやから「初兎」はやめてって…えッ⁉

僕がそう言いながらいむくんのベッドを見ると、そこはもぬけの殻だった いつもだったら僕が起こすのに、なんでもういないん?

いむくん、どこにおるん⁉

💗

…いむが、誘拐された

はぁ⁉ウソやろ!?

いむくんがさらわれた? どうして? 何のために? 誰が? いつ? …なんで? 同じような問いが頭の中をぐるぐるとめぐる 現実を受け入れたくない

💙

ホンマや。おまえらの国のやつちゃうんか?

まろちゃんが部屋のドアにもたれかかってそう言った いつの間にいたんだ、と思うが、そんなことはどうだっていい

少なくとも、僕が知ってる範囲では姫を誘拐するっていう計画はない

💙

…まぁ、王子に相談せずに実行するわけないもんな

…いや、僕は本家じゃないし、お父様の独断で動くこともある

……いや、僕本家とちゃうから、あるかもしれんけど……

💗

本家って?

何人かの王子の中から、能力が長けてるものを一人か二人選ぶんよ

💙

初兎はそれじゃなかったから、俺らと会ったことなかったん?

その通り。三人の中では僕だけが本家じゃないんや

💗

…それでも、親と血はつながってるんだよね?

お母さんはもういないからわからんけど、お父様とはつながってる

💙

ないこ、今それはどうでもええやろ

💗

そうだね。まずはいむだ

…やけど、この城って防犯設備無いん?

💙

あるに決まってるだろ

💗

警備員たちが、今防犯カメラをチェックしてる

いなくなったのはいつなん?

💙

映像では、つい三分前や

💗

黒いパーカーの女がいむをさらったんだよ

いむくんのために、僕も何かしたい …必ず、助けたい!

僕…本国に聞いてみるわ

💙

…え、でも、それってやっていいことなんか?

ホンマはダメや。当たり前やろ?敵国の姫がいなくなったなんて万々歳や

…でも、りうちゃんと悠くんならきっと、大丈夫

💗

あ、りうらとアニキ?

💙

アイツらに電話するんか

そう、だからちょっと静かにしといてな

プルルルル…プルルルル…

もしもし、初兎?まだ報告の時間ちゃうよ

悠くん!異国の姫をさらう計画って本国の中で無いん?

僕がそう聞くと、向こうの空気が固まった …たぶん、りうちゃんもあっちにいるんだろう

さらわれたんか⁉

…うん、ついさっき、いむくんが

…え⁉ほとけっちがさらわれたの⁉ りうら、俺のスマホうばわんといて…!

二人の声が聞こえる …この調子だと、計画はないかもしれんな

…えーっと、俺らが知ってる範囲では、そういう計画はないわ

じゃ、黒いパーカーの女は知っとる?

そんなん、国にごろごろいるわ

…そうだよなぁ…

他の特徴を言いたくても僕は知らないし… そう思って言いあぐねていると、まろちゃんが僕のスマホを取った

💙

アニキか?

え、まろ⁉…まさか、初兎、バレたんか?

…その話はあとでするわ。とりあえず聞いて

💙

今鮮明な防犯カメラの映像が送られて来たわ。
黒いパーカーにジーンズの女で、年齢は二十過ぎくらい。
背はちょうどアニキと同じくらいや。知ってる?

……知ってるかもしれん。

えっ⁉

💗

マジ⁉ナイスアニキ!

…そいつ、名前はなんて言うん?

💙

そこまで特定はできてないけど…そこも知ってるんか?

…たぶんやけど、Tー10とちゃう?

…え?それって、名前とちゃうわ 認識番号みたいやけど…

💗

それが名前なの?何かの認識番号とかじゃなくて?

…ないことまろなら知ってるやろ。そいつ、T地区の出身やねん

T地区?

💗

…アニキ、初兎ちゃんはあのことについて知らないんだ

また出てきた、「あのこと」 …だけど、そのT地区って言うのが何か関係してるのかも、 ってところまではわかった

あ、そうやったな…ごめんな、って、あ…! …ごめん、今お父様が来た。 俺が言えるのは本国がやったのではないってことくらいや。

…わかった、ありがと悠くん…あ、りうちゃんも

💙

Tー10で検索かけてみるわ

💗

ほんとありがと!

ピッ

💙

…T地区の連中か。やっかいやな…

…なぁ、T地区って何なん?

💗

…ごめん。それ教えたら、もう二度と初兎ちゃんと俺らは会えない

俺「ら」って、いむくんとも会えないってことか?

💙

そうや…ごめんな。俺も伝えたいねん

…あれ、まろちゃん、なんか雰囲気が変わった…? 今までは僕のことからかって遊んでいたみたいだったけど、 本気で謝ってくれてるみたい

…どういう心境の変化や、まろちゃん?

💙

……なんでもねぇよ、さっさと探すぞ

💗

まろ、初兎ちゃんのこと信じ始めてるみたいだよ

💙

…るっせぇな、ほら、ないこもTー10で検索しろや

あ、じゃあ僕、城の周り探してくる!

💗

気を付けてね!

何にや?

💙

おまえもねらわれるかもしれん、ほとけと仲良くしとったやろ

そういうことか…うん、気を付けるわ

ま、たぶんないと思うけど…

ー城の外ー

いむくーん!おるかー?

いたら返事してや!

でもこんなところにいたら、すでに見つかってるよなぁ… わかってるけど、とりあえずできることをやらんと!

数十分後

おらんなぁ…

帰るか…

ここで無闇に探すよりかは、まろちゃんたちの手伝いをしたほうがいいか そう思った僕は、城の中に入ろうとした

怪しいやつ

すいません

え?

こいつ誰や? 黒いパーカーを深くかぶってて顔が見えないし、声もなんだか変 …こんな怪しいやつ、よく警備員さんがいれたなぁ

なんでしょうか?

怪しいやつ

誰かを探してますか?

…そうですけど

怪しいやつ

…ひょっとして、この人です?

そう言ってそいつがだした写真には、明るく笑ういむくんの顔が映ってた

いむくんや!そうです!知ってるんですか⁉

怪しいやつ

そうですか…

そう言ったそいつは、黒いパーカーをさらに深くかぶりなおした …ん?黒いパーカー? …まさか、こいつ…!

すいません、あなたは誰ですk…

そう聞こうとして、布を口と鼻にあてられる そのにおいをかいでるうちに、僕の意識はシャットダウン……

怪しいやつ

………

ーいふの部屋ー

💙

…なぁ、ないこ

💗

何⁉今T地区出身のやつからTー10を割り出すのに忙しいんだけど!

💙

初兎、おそくないか?

💗

…え?

💗

…たしかに、言われてみれば…

警備員

王子!!今、防犯カメラの中で執事が犯人にさらわれるところを目撃しました!

💙

執事って…初兎のことやんな⁉

💗

気をつけろって言ったのに…!

警備員

しかし、犯人の顔が一瞬写っていたため、追跡ができています!

💙

ホンマか⁉

💗

たぶんそこにいむもいるよね…追いかけよう!車用意して!

警備員

わかりました!!

いむしょーが、無事でいますように…!

五話目ですっごい急展開ですが、まぁ気にしないでください

あと、新しい連載始めたのでぜひ見てください!

それでは!

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