「ただいま」
あれっ⁇ いつもなら すっ飛んでくるのに。
「お−い」 どうしたんだろ⁇
「橙く…」 あっ…。
部屋に入って 返事がなかった理由は すぐにわかった。
寝ちゃってる。
寝顔もかっこいいなぁ。 綺麗な寝顔を しばらく見つめる。
「こんなとこで寝てたら 風邪ひくよ」 声をかけてみるけど 起きる気配はない。
さすがにベッドまで運べない…。 どうしよ…。
「お−い」 「橙く−ん」
「起きないと チュ−しちゃうぞ−」 なぁんてね。
とりあえず、 掛けるもの持ってこよ。 と、 立ち上がったとき 手を掴まれる。
「っ⁉︎」 びっくりした! 「起きてたの⁇」
「起きてへん」
…は⁇
「起きてへんから チュ−して」
…っ///////// 聞かれてた−…。
もぉ…。 橙くんの寝たフリ作戦に 引っ掛かりまくりじゃん。
起きてるってわかってる橙くんに 自分からキスするのは やっぱり恥ずかしい…。
けど…。 …。
チュッ
軽く唇を当てるキス。 「はいっ/// しました! したから起きて!」
だけど、橙くんは起きようとしない。
「もっと激しいチュ−じゃないと 起きられへん。」
っちょっ… 何⁉︎ え−…。
いや。 だって、そういうキスはさ、 いつも橙くんがリードしてくれてさ。
俺からなんて…///
俺から…
橙くんの唇に指でそっと触れてみる。 いつも甘い時間をくれる唇。
…俺も…
あげたい
ゆっくり近づいて そっと唇を重ねる。
ちゅ… …はむっ… …ちゅ…
ぎこちない動きで 舌を絡ませにいく。
…ちゅ…くちゅ… んっ…ちゅ…
…ちゅ…はぁ…くちゅ っ…ん…ちゅ…
ちゅぷ、ちゅ…、っ
「…っはぁ。 紫くん」
自分からしたという恥ずかしさと キスの気持ち良さと さらに 耳元で名前を呼ばれて 体が熱い。
「目、覚めたで」 言いながら 俺を抱き上げる。
「っ⁉︎ 橙くん⁉︎」
ベッドまで連れて行かれて 「紫くん頑張ってくれたから お返しするな」
っ… 体が熱さを増す。
きっとこれも 橙くんの作戦のうち。 けど、いい。
俺の体を熱くできるのも その熱さを溶かすのも 橙くんにしかできないから。
「…すっごく頑張ったから たっぷり… お願いします…」
「俺も今度 寝たフリしてみようかな−」 橙くんの腕に抱かれながら 言ってみる。
「ええよ。」 余裕の笑みで。
俺の作戦、逆手に取る気でしょ⁇
それが俺の作戦だったりして。
終
Wi-Fi安定環境に戻ってきました! これでみなさまの素敵なお話を サクサク読むことができますっ! ありがとう!Wi-Fi!
明日から読みまくりたいと思います!
コメント
5件
策士!(ノ◕ヮ◕)ノ*.✧橙くんかっこいいよお〜〜〜! 逆手に取られるのを見越してる紫くんも可愛いし…でも小悪魔じゃないよね天使だよね!
橙くん寝てるフリするの 可愛すぎます...w 紫ぁくんもそれに 引っかかっちゃうの可愛っ...! WiFi戻ってきましたか!? 良かったです!(´;ω;`)