すとぷり 病院

医者 みんなに優しく、担当した子供から必ず好かれると好評。

医者 話を聞くのが上手く、患者が抱え込まないよう配慮してくれる

医者 観察眼が鋭く、小さな変化も見逃さない

患者 樹音くんと兄弟。喘息・対人恐怖症・暗所恐怖症・性同一性障害

じゅのんと読みます
患者 莉犬くんと兄弟。心臓病・対人恐怖症・起立性調節障害

患者 あいくんと兄弟。場面緘黙症・喘息・自傷癖

るぅとくんと兄弟。低血圧・偏頭痛・対人恐怖症

(俺と樹音は、俺が3歳のときに捨てられた。理由は母が再婚するのに邪魔だから。くだらない理由だと思う。でもそこから俺らの人生は変わった。)

(祖母の家で暮らすようになった俺らは、奴隷のように扱われた。家事をやらされたり、おもちゃと言われ殴られ続けた。風呂にも入れて貰えなかったし、ご飯も滅多に食べられない。学校では、親が居ないや祖母から殴られているを理由にいじめられた。)

(先生も知っていたのに助けてくれなかった。そこから俺らは人が怖くなった。その3ヶ月後、近所の人が虐待に気付いてくれて、ついさっきまで話を聞かれていた。その人は何処かに電話をしに行ってしまった)

お兄ちゃん、僕達助けてもらえるかなぁ？(泣)

きっと、助けてもらえるよ でも、何されるのか分かんないから怖い

大丈夫。何かあったら僕がお兄ちゃんを守るよ！(泣)

児童相談所の人)これから、入院してもらうね。今から行く病院は、優しい先生がたくさん居るわよ。

おばあちゃんは？

児童相談所の人)おばあちゃんは、あなた達に痛いことしたから偉い人達が話を聞いてるわ。

(偉い人達とは、警察のことだろう。、、、入院か。俺の性別もバレるのかなぁ？)

スゥースゥー( ˘ω˘ )ｽﾔｧ…

(樹音がいつの間にか寝てる。疲れてたのかなぁと考えていると、俺も徐々に眠くなっていき、意識がフェードアウトして行った。)

母)ﾎﾞｺｯ ﾎﾞｺｯ、ｶﾞﾝｯ

(僕は今日も、殴られている。いつから始まったのかは分からない。いつも、理由は様々で声が気持ち悪いとか、テストの点が悪いとか)

(今日は、学校から子供を虐待してないか。と、電話が来た。親は僕か、あいが周りに話したんじゃないかと問い詰めながら殴る。バレるのは、当たり前だ。学校に行くたび、痛々しい青あざが増えて身体検査の度に2人の体重は減っていく。)

(今日は、耐えられず逃げ出した。あいの手を引きながらポケットの中で録音していたボイスレコーダーを持って、警察に駆け込み息を切らしながら説明もなしに大音量で、音声を流す)

母)あんた、殴られてること誰にも言ってないでしょうね。そんなこと許されないの。分かる？

母)あんたらは、大人しく殴られていなさいよ！いい？2人は、私の遊び道具

(一部始終の音声が終わったあと、警察の人に椅子に座らされ住所や母の名前。父の名前や今までされて来たことを聞かれた。僕は一生懸命話そうとするが声が出ない。)

(察してくれた人がペンとメモ帳を目の前に差し出してゆっくりでいいから教えてと言って来た。僕は聞かれたことを紙に書きながら、そっと横を見る。あいは、頬に涙を浮かばせながら寝ている)

(説明が終わると、警察の人は慌ただしく動き出した。紙を持ってきてくれた人は、もう少ししたら病院に行こうね。と、言ってくれた。)

(ぼーっとあいを眺めていると、自分も眠くなって来た。意識がはっきりとしない中、パトカーに乗り病院へ連れて行かれる。少しなら、と思い目を瞑るとゆっくり闇の中に落ちて行った。)