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桜と共に

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桜と共に

1 - 大好きだよ━━━━━━

2023年01月25日

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春… それは桜が咲く日でもあり

散る日でもある

そんな大きな桜の樹の下には 1人の男が立っていた━━━

正賀

………

その男は 笑いながら涙を流して

正賀

なぁ…また会いたいよ

正賀

………

今日も退屈だ

そう窓の外にある

校門前に立っている大きな木に 咲いている桜を眺めては

ため息をつく

そんな俺に

桜って切ないよね…

そう言って俺の方へと振り向く

正賀

…なんでそう思うの?

フフッなんでだと思う?

正賀

……さぁ…

フフッあっ急に話しかけてごめんね

私、桜というの貴方は

正賀君…だよね?

正賀

……覚えてるの?

うん!そりゃ……

後ろの席だからね

正賀

あっ……ごめん…君の名前覚えてなくて

あっ!ううん大丈夫!

じゃ……今覚えてね

そう君は優しく…

明るく…

微笑んだ

この時から僕と君の

時間が始まった

正賀

…………

正賀君また桜見てる〜

正賀

あ…………ごめん

桜好きなの?

正賀

まぁ好きかな

そうなんだ!なんで好きなの?

正賀

なんでって……

正賀

だって…すぐ散るって分かってても…美しく咲いて…人の頭に残す…

正賀

そんなとこが好きかな……

そうなのね

正賀君らしくていいや

正賀

……ありがと

正賀

そんな君は桜のこと好きなの?

ん〜普通かな?

そんなに好きって言う訳では無いかな……?

でも…

正賀

素敵だなと思うよ

正賀

そう…なのか

うん

あっ授業が始まっちゃうまたね

正賀

あっ……うん

放課後

正賀

…………

タッタッタッタッ…

しょッがくん!

正賀

?!

正賀

な、なに?

ハァ…ハァ……一緒に帰ろ!

正賀

え…?

こんなに息を切らして……

なんで俺と帰りたいの……?

正賀

……いいけど……

ほんとッ……?ハァ

正賀

うん

フフッ!ありがとう

正賀

それよりもお茶…飲みなよ

そうだね……ハァ……ハァ

ゴクゴク…

フゥ…ごめんね正賀君

正賀

全然……

じゃ帰ろ!

正賀

うん…

へぇ〜そんなものがあるんだこんど行ってみるよ

正賀

うん案外楽しいから行ってみた方がいいかも……

正賀

それにSNS映えするし…

そうなの!

正賀君ってほんと色々知ってるよね

正賀

あっ…もしかして話しすぎた…?ごめん……

ううん、凄く聞いてて楽しいよ!

正賀くんっていざ話してみたら凄く話しやすいのね

ふふっと明るく微笑む君に

ドキン……

正賀

……ありがとう……

正賀

(なぜ……?)

ドキドキしてるのだろうか……?

あっ私こっちだから……じゃぁね

正賀

ん…さよなら…

さよなら!また明日ね!

正賀

あっ…また…明日

フフッ!

そう言うと君は嬉しそうに笑って 走っていく

正賀

また…明日…か…

それからも帰りは一緒に帰るようになり

さよならする度にはまた明日と 言うようになった

そして桜の花びらが無くなる頃……

正賀

……その…ゴメンなんだけど……

正賀

好きなんだ

どうやら俺は短い間で彼女のことを 好きになってしまった

そして覚悟の上で彼女に告ることに なったのだ

今目の前にいる彼女は 嬉しそうに

私もっ…!…好きなのっ…!

正賀

……!そ、それじゃ……付き合ってくだ……さい

……喜んで!

彼女は嬉しそうに喜ぶ反面どこかしら 悲しそうな顔をする

しかしそんなことは気にしなかった

気にしとけばよかったと あとから後悔した

それからも彼女と2人きりで遊ぶ事が 増えてき

お互いのこと知るようになった

そして冬

イルミネーションに行こうと約束した

約束地へと向かうがそこには彼女はいなかった 遅刻なのか?と思ったので しばらく待った 15分 30分 1時間 1時間半 と

しかししばらく待っても彼女は現れなかった 電話してみても 繋がらない

正賀

……桜…

そして2時間位待った時向こうから誰かが走ってくる

その姿は桜だった

正賀…?!

居ないと思ってたのに……

ごめんなさい…!約束時間すぎてしまって……

ほんとにゴメンなさい…

泣きそうな声で謝る君

正賀

ううん……大丈夫

正賀

桜こそ大丈夫だった?

ううん…グスッ……ごめんね……

正賀

大丈夫だよさ行こ

……うん

イルミネーションを2人で見回り さよならをする時

……正賀君

正賀

ん?どうしたの

……実はね

私……その……

長く生きていけないの

その言葉を聞いた瞬間 周りの時が止まったように感じた

正賀

……え?

小さい頃から病気を抱えてたの

その時に言われた余命が…
長くても約10年位って言われたの

正賀

ま、さか?

うん……もう死ぬみたい

正賀

そ……んな……

ごめんね…正賀くん…

正賀

ううん……大丈夫!大丈夫だから……謝らないで……

正賀くん…………ハァ……ハァ

ご、ごめん……

正賀

…桜?

ごめん……正賀君……ハァ……ハァ……きついかも…

正賀

…ッ!救急車呼ぶから…

ハァッ…ハァッ…ハァッ…

俺は急いで救急車を呼ぶ

救急車が到着すると 苦しそうにしている彼女を 遠くから見守るしか無かった そして彼女が乗っている 救急車は遠くへと行き

あれから数日後

ガララ…

…………

そこに居たのは 痩せていて いつもの元気な彼女と真逆で 大人しい彼女だった 彼女は俺に気づいたのかこっちをみると いつもの笑顔で

正賀君!

俺の名を呼んでくれた

正賀

……桜

正賀

ほらこれ…

俺は彼女の好きな食べ物がたくさん 入っている籠を渡す

…!ありがとう……!

すると彼女は食べ始め

ん〜!美味しいっ!

正賀

そうか……良かった

もう……正賀君どうしたの?

そんな暗い顔して

正賀

……え?

正賀

別に普通だけど……

ううんいつもの正賀君じゃない

ほら!

彼女は両方の人差し指を俺の 口角に当てるそして上へと

この方が似合うよ!

正賀

あ、あひはとう(ありがとう)

ヘヘ……!

それからも暫く彼女の病室へと 向かっては話していた

そして春が訪れ 暫く経ち 桜が散る頃に 一通の電話がかかってきた

そしてその内容は

桜さんがお亡くなりになりました。

俺は急いで病室へと向かう

そこには 彼女は眠っていた

彼女の手を握ってみるもの 細く 冷たかった

彼女、桜は 散ってしまった

桜の花びらと散る共に

あれから数年後 校門前にある 大きな桜の樹の下に言っては こういう

大好きだよ

タップお疲れさまです。 ここまで読んでくださり 誠にありがとうございます。 今回 初めて書かせていただきました。 やはり下手くそですが…… 自分の思い通りに書いたので 少し、満足してます。 それではありがとうございました。

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