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太陽
亜美
あれから私たちは付き合うことになった
余命3ヶ月の命
その事実だけは変わらないけど
太陽くんのおかげで毎日楽しくてしょうがなかった
太陽
亜美
差し出された箱はリボンで結んであって
とても丁寧に包まれていた
亜美
太陽
箱の中身は
ネックレスだった
亜美
太陽
亜美
そのネックレスは太陽の形をしていて
銀色の綺麗なネックレスだ
太陽
太陽
亜美
この幸せがずっと続けばいいのに
でもその願いはあっけなく消えてしまった
付き合い初めて2ヶ月がたとうとしている
亜美の余命は後1ヶ月半
太陽
どうしてもっと早く気づけなかったんだろう
そんな後悔ばかり押し寄せてくる
太陽
来年には亜美の笑顔が見れなくなる
そう思うととても怖かった
ずっと隣にいるって約束した
いつまで俺は亜美の隣にいられるんだろう?
亜美がいなくなったら俺は一体
どうしたらいい?
不安の渦が押し寄せてくる
太陽
生きて
一緒に大人になりたい
ずっと一緒にいたい
そう強く願った
その時だった
病院
不在着信
病院から電話がかかってきた
太陽
携帯に映し出される
病院からの電話
1度切れてまたかかってくる
太陽
嫌だと思いながら俺は
電話に出た
太陽
病院
太陽
息が止まりそうだった
病院
聞きたくなかった
神様
どうして?
俺は電話を切って
すぐ病院に向かった
自転車を勢いよく漕ぎ
俺は病院に急いだ
亜美が危険な状態?
今日がヤマかもしれない?
信じられるわけない
昨日まで隣で笑ってくれていたのに
いなくなるかもしれない?
信じられるわけがない
そんなことをグルグルと思いながら
横断歩道にさしかかった
渡り始めると信号が点滅しはじめたので
急いで渡ろうとした
その時だった
キキーーーーーっ!!
ドンッ!!ガシャッ
太陽
俺は宙に舞い
冷たいアスファルトの上に叩きつけられた
「おい!誰かひかれたぞー!」
「救急車!!」
そんな声が聞こえてくる
全身がとても痛くて
自分で体を動かすことが出来ない
太陽
最後に亜美の顔を見たかった
大好きな俺の好きな人
もっと笑顔にしたかった
そんな後悔を残して
俺は目をゆっくりと閉じた