キミに会いたい。

亜美！

大好きだよ

俺の代わりに幸せになって！

いつも笑顔でいろよ！

そして目が覚めた

私はもう死んだと思ってた

意識不明の重体だったのに

どうして生きてるの？

嬉しくて涙が止まらなかった

もっと太陽くんと一緒にいれるんだ

もっと隣で笑っていられるんだ

そう思うと涙が止まらない

今すぐ太陽くんと話したい

私生きれるんだよって

その瞬間山本さんの顔が

凍りついた

今にも涙が溢れそうな顔でこっちを見る

聞きたくなかった

どうして？

神様

山本さんは

私が重体だということを聞いて

駆けつける途中に

太陽くんは信号無視の車とぶつかってしまった

と教えてくれた

私の首にあるネックレスが きらりと光った

そのネックレスを見ると

太陽くんが笑ってくれてる気がした

山本さんはもうひとつ

あることを教えてくれた

私を助けてくれた人

ドナーをくれた人

その人は

太陽くんだということ

涙がポロポロとこぼれ落ちる

つらい

苦しい

でも、私は…

あの夢に出てきたのは太陽くんなんだと思う

太陽くんの願いは叶えなくちゃ

お墓

もう泣かないって決めたのに

涙が止まらない

『ごめんな』

空から聞こえてきた気がした

私は空に向かって大声で叫んだ

キミに会いたい

おしまい