唯翔(ゆいと)
俺はいつも通りの道で、
いつも通り帰っていただけ──
いや、今日は少し違うことがあった。
俺が、誘拐された。
唯翔 母
唯翔 母
紗々音(ささね)
紗々音の顔が強ばる
嫌な気配
唯翔 母
唯翔 母
唯翔 母
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
唯翔 母
紗々音(ささね)
誘拐犯
誘拐犯
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
誘拐犯
誘拐犯
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
私は誘拐犯に向かって歩き出した。
唯翔(ゆいと)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
私は気づいたら
病院のベッドの上だった。
私は.........負けたのか、
それでも、唯翔を救えたのなら、
私はどうにでもなっていい。
体が砕け散っても
どんなに破壊されても、
こう言う運命だったのだから。
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
バシッ──
私の頬に平手打ちが飛んできた。
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
唯翔(ゆいと)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
紗々音(ささね)
唯翔(ゆいと)
紗々音(ささね)
「手を繋いでる」
俺は今日も、紗々音の所へ行く。
唯翔(ゆいと)
紗々音の姿がなかった。
唯翔(ゆいと)
唯翔(ゆいと)
俺は慌てて布団をめくった。
すると、手紙のようなものが出てきた。
唯翔へ
あのとき、誘拐された君を助けた理由を話します。
これを話したらきっと君は泣くでしょう。
だからこうして手紙にしました。
君の泣いてる所を見たくないから。
私は、君が誘拐される1週間前に余命宣告を受けました。
「もって、1週間ぐらいだろう」と。
なので今君に手紙がかけているのはキセキです。
誘拐されたと知ったのは君のお母さんからメールをもらったから。
私がこのまま何も出来ずに死んだら後悔するし、何よりクラスのみんなが悲しむから。
私が居なくなっても君以外誰も気づかないよ
影が薄いし、友達なんて居ないから。
友達がいない私を助けようと思って君は話しかけてくれた。
それが始まりだったよね。
嬉しかった。
そんな君がいつまでも好き。
私なんかより素敵な彼女を作ってね。
あ、でも取られたくないかも笑
いつまでも好きでいてくれたならなんでもいいや。
今までありがとう。
好きでいてくれてありがとう。
.........やっぱり死にたくなかったな笑
コールドスリープにでも入れてもらおっかな笑
ねぇ、唯翔。私、死にたくない。
これからだって君と遊びたい。
もっと楽しいことしたい。
でもそんなこと出来ない。
だから手を繋いでくれればそれで十分かな、
ぎゅっと抱きしめてくれたら、
私はどんなに幸せかな、
でも君がこの手紙を読む頃には私、死んでるよね。
良かった。
君に出会えて。
でも出会わなきゃ良かった。
そしたらこんなこと、なかったのに。
もっと最高の別れが良かったよね笑
一緒に手を繋いだまま飛び降りるとか笑
大好きだよー!!!!!
唯翔が大好きな 紗々音より
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