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竈門炭治郎

今世こそは平和に暮らせると思ってたのに…

竈門炭治郎

ましてや禰豆子は男に…、嫌、今は禰豆男か。

竈門炭治郎

…ここにも鬼がいるとはな

今世の鬼はふとした瞬間に現れる。

気配を隠しており、察知する事が少し難しい。

竈門炭治郎

鬼のあの忌々しい匂いも…、前より薄まってしまっている…

ぐしゃっと髪の毛をかいた瞬間、上から鬼が降ってきた。

竈門炭治郎

ッ!!!

その鬼は酷く興奮状態に駆られており、目の終点があっていなかった。

竈門炭治郎

どうしてこんなに興奮してるんだ…ッ!!!

鬼との接戦で押し上げられてしまい、足を踏み外し、下に落下してしまった。

竈門炭治郎

ぐっ!!!

下に落ちた衝撃が酷く、体制を中々整えられなかった。

あぁ…、もう終わりか。

そう思った時、首の撥ねる鈍い音と共に、大きな落雷が落ちる音がした。

するとしゃらんと言う鈴の音。ぱっと顔を上げると艶やかな金色の輝かしい長髪が俺の視界を奪った。

我妻善逸

…大丈夫?

その凛とした声、俺には聞き覚えがあった。

竈門炭治郎

…ぜ、善逸…?

我妻善逸

…、俺の名前は善逸だけど、なんで知ってるの?

我妻善逸

それに……

どちら様ですか?

その善逸の言葉は俺の心を酷く蝕んだ。

暫く放心状態でいると、善逸は少し離れたところで誰かと話していた。

竈門炭治郎

…誰だ…?

我妻善逸

…!

善逸がこちらに気付いた。

我妻善逸

起きた?大丈夫?

我妻善逸

さっき君気を失ったんだよ。

我妻善逸

働きすぎは気をつけてね?

善逸の優しさは今世も変わらなかった。

その優しさが、心に染み、俺は泣き出してしまった。

我妻善逸

えっ、えぇ!?!?

我妻善逸

なんで泣いてるの!?

我妻善逸

俺何かした!?

竈門炭治郎

ち、違うんだ、これは、気にしないでくれ…

善逸が俺の頬に手伸ばす瞬間

獪岳

おいカス

善逸が俺の頬に手を触れる前に先程善逸が話していた人物が払い除けた。

我妻善逸

ちょっ、ちょっと兄貴…

獪岳

帰んぞ

我妻善逸

もー、分かったよ…。

我妻善逸

じゃあね。"もう逢うことはないだろうけど"お元気で

竈門炭治郎

ッ、……は、い…。

善逸はたんっと軽やかにこの場を去った。

獪岳

…お前。あのカスが好きなのか?

竈門炭治郎

!!!

竈門炭治郎

善逸はカスなんかじゃありません!!

竈門炭治郎

とても素敵な子だ!!

獪岳

うるせェよ

獪岳

あとアイツがもう逢うことはないだろうけどつったら脈ナシだぞ

竈門炭治郎

獪岳

まぁ。精々頑張れよ。

すると善逸のお兄さんは俺の耳元に来て、

獪岳

善逸は俺んだからな。

宣戦布告をして帰って行った。

竈門炭治郎

な……ッ、

竈門炭治郎

……

竈門炭治郎

俺だって。負けない

竈門炭治郎

善逸より、あのお兄さんより強くなってやる

NEXT➦♡900で続く

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コメント

1

ユーザー

神か泣 善逸めっちゃ神々しいです!泣 続き楽しみにしてます!

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