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7 - 灯火

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200

2019年10月06日

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ある日私が産声を上げた。

私の上で両親が微笑んでいる。

私はママもパパも大好きだった。

ある日私はママにつれられてその建物を出た。

小さな動く箱の中で2人とも必死に話しかけてきた。

私は何を言ってるのか分からなかった。

私は初めて自分で歩いた。

すると2人は喜んだ。

私はある日、「ママ」と言った。

また2人は喜び、私を抱きしめた。

ある日、私はコップを倒した。

すると初めて怒られた。

怖かった……でもそのあと優しく撫でられた。

おかしな気持ちだった。

私は、保育園に通った。

沢山の友達と遊んで喧嘩した。

でも、やっぱりママが大好きだった。

家に帰ると絵を描いて遊んだ。

寝る時は、ママが一緒に寝た。

ある日、沢山の友達とお別れした。

「卒業式」ってママが教えてくれた。

数日経つと「ランドセル」 ってゆうのを背負って小学校に通い始めた。

楽しい日常が待ってる筈だった………

ある日友達と歩いているとクルマがふらふらしながら走ってきた。

赤だったから止まってくれるだろうと気にせず横断歩道を歩いた。

でも速度は落ちずそのまま私の所に突っ込んで来た。

私達は宙を舞ってアスファルトに叩きつけられた。

車は、1度は止まったものの直ぐに行ってしまった。

薄れゆく意識の中、思うのは朝見たママの笑顔と、「行ってらっしゃい」の言葉。

そんな事を思いながら私はまぶたを閉じた。

どれくらいたっただろうか?

目を覚ますと私はお花に囲まれたハコの中に居た。

私は真っ白い服を着ていた。

皆、皆泣いていた。

ママが「ゴメンね」って泣きながら謝ってきた。

どうして泣いてるの?

どうして謝るの?

ママは悪いことしてないよ?

言いたかった。でも喋れなかった。

そして私は悟った。

私は………死んだのだと………

ある日、地上から灯火がまた1つ消えた。

ある日、地上に新しい明かりが灯った。

次は……次は、どんな家族に……いや人々に会って、どんな日々を送るのかな?

そう思いながら私は産声を上げた。

この作品はいかがでしたか?

200

コメント

11

ユーザー

ありがとうございます!

ユーザー

すみません。フォローしたんですけど変なところ押して外しちゃっているみたいなのでもう一回フォローします

ユーザー

(இωஇ`。)

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