テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ks
画面が暗くなる直前まで
こさめは笑顔を保ってた
ピロンッ
配信終了の音が鳴って
肩から力が抜けた
ks
誰に聞かせるでもない小さな息
さっきまであんなに軽かった声が
急に重たく感じてきた
配信が終わったにもかかわらず
流れ続けるコメント欄
応援の言葉が大半を占めてる
視聴者
視聴者
視聴者
それを見る度少し胸が暖かくなる
よかった
ちゃんと届いてる
でも。
スクロールする指が一瞬
止まった
アンチ
アンチ
アンチ
アンチ
たった数行
全体から見れば、ほんのわずか
なのに、
その文字が、
やけにくっきり目に焼き付く
ks
ks
こさめは小さく呟いて、
次のコメントへスクロールした
これくらい、慣れてる
今までも山程あった
これからも、きっとある
そう、分かってるのにさぁ…
胸の奥にじわっと冷たい 何かが広がっていくんだ
___可愛いだけ
___いなくてもいい
知らない誰かに言われた言葉が
胸の奥に反響してる
ks
鏡に映っていたのは
いつも通りのこさめ
少し大きめの笑顔
元気な声
そして煽り
ks
ks
問いかけても誰もいない為
答えは帰ってこない
もし、笑顔をやめたら
もし、この声じゃなかったら
___それでもメンバーはこさめをここに置いてくれるのかな
考え始めた瞬間
こさめは首を振った
ks
ks
求められてるのはこのこさめ
元気で可愛くて煽り魔
それを辞めたら、
好きでいてもらえなくなるかも
その不安をこさめは笑顔で押し込める
ks
明るい声を出して、立ち上がる
その声が震えていたことには
自分では気づかない事にした
窓の外では
小さな雨音が鳴っていた
新作☆ はよ他の話の続き書けと自分で思っていながら新作だよ💕 (すみませんキモいなこれ)
☔️様主人公の、病み系?で行きます
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