康太
海斗ー
海斗
ん?康太?
海斗
どうした?テストの点悪かったのか?笑
康太
いつも通り最悪だったよ笑
康太
じゃなくて!
康太
これ見てくれ
康太
海斗
なんだそれ
海斗
気味悪い
海斗
やめろよ
康太
なんか今日、
康太
家に帰ったら机の上にこれが置いてあったんだよ
康太
本当に気味悪いんだけど
海斗
机の上に?
康太
そう
康太
見覚え全くないんだよ
海斗
なんだそれ
海斗
家族に聞いてみたのか?
康太
聞いてみた
康太
誰も知らないって
康太
妹に見せたら気味悪がられたし
海斗
そりゃそうだろ笑
康太
捨てちゃおうかな...
康太
こんなの部屋にあっても気味悪いだけじゃん
海斗
やめとけ
海斗
そういうのは呪いがかかってたりするから
海斗
捨てない方がいいらしい
康太
そうか?
海斗
部屋に置いといた方がいい
康太
そうか...
康太
わかった、一応捨てるのはやめとくよ
海斗
おう
康太
(...とはいえ...)
康太
(やっぱり不気味だな...)
康太
(このまま部屋に置くって...)
康太
(うーん...)
康太
(一応、調べてみよう)
康太はGoogleで
藁人形 呪い と調べる
康太
(えっと、なになに...)
康太
(呪いの藁人形...)
康太
(呪いたい相手を思い浮かべながら夜中、)
康太
(藁人形を杭で打つ...)
康太
(有名な話だな)
康太
(でも確か、俺の机の上にあった藁人形には、)
康太
(杭じゃなくてピンが刺さってなかったか?)
康太
康太
(やっぱり...)
康太
(杭とピンでは違うのかな...?)
康太
(うーん、わからん)
寛大
...兄ちゃん
康太
うわっ!?
康太
か、寛大?どうした?
寛大
それ、なに?
康太
え?
康太
いやなんか、今日俺の机に置いてあったんだよ
康太
でも全然見覚えなくてさ...
康太
寛大、お前わかるか?
康太
(そういえば寛大は、オカルト系に詳しかった気がする)
康太
(さすが俺の弟、何か知ってるかな)
寛大
兄ちゃん...
康太
ん?なんか知ってるか?
寛大
兄ちゃん、呪われてるよ
康太
...は?
寛大
それ、杭じゃなくてピンが刺さった藁人形...
寛大
あまり知られてないけど、藁人形と同じぐらい
寛大
力がある呪いの人形だよ
康太
...
康太
...杭を刺す藁人形とは、
康太
どこが違うんだ?
寛大
藁人形に杭をさしたら、
寛大
お寺の御神木に夜中打たなきゃいけない
寛大
有名な話だよね
寛大
そして誰にも見られてはいけない
寛大
ピンをさした藁人形は違う
寛大
夜中、どこでもいいから木に藁人形を刺す
寛大
そしてそれを誰かに見られないといけないんだ
寛大
誰かに見られれば、呪い成功
寛大
呪いが成功すると、...
寛大
...呪われた相手の机の上に、
寛大
ピンを刺された藁人形が現れる
康太
...なんだそれ...
康太
俺は誰かに呪われたのか...?
寛大
多分、そう...
寛大
呪われた人の机に藁人形が現れて、
寛大
それを発見してから、
寛大
捨てたり誰かにあげたりしないで
寛大
1時間、持っていれば呪いは呪われた人にかかる
寛大
呪われた人はその日の夜死ぬ
寛大
呪われた人が死んだ後、
寛大
呪った人は自分がピンをさした藁人形を
寛大
ぐしゃっ て音がするまで握りしめて
寛大
呪い成功
寛大
と呟けば、呪いは自分には絶対返ってこない
寛大
...ていう噂だよ
康太
...ああ...ああ...
康太
もう...一時間経ってる...
康太
じゃあ...俺は...俺は...
寛大
兄ちゃん...
康太
うわああああああああ!
康太
死にたくない...!!
その日の夜中
海斗のケータイにニュース速報が届いた
海斗
...
海斗
...ふふっ
海斗
呪い完了
ぐしゃっ