あの子はきっと外に出たい。

menとぼんさんに指示を出して、前方の敵と戦う。 ここの敵は比較的弱い方かな？多分負ける心配は無い。 動きも遅いし、武器も弱いものを使ってる。 これなら余裕で勝てるだろう。まあ、気は抜かないけど。

戦闘中は特に考えることもない。 ただ敵を倒すだけだし。 だからすらすら倒していくしかない。

帰り道、無駄話をしながら帰った。 早く帰ろう。と話してたのに、時計を見ればもうすぐ4時だ。 もう朝になるじゃん。昼夜逆転生活なるて…。 …2人とも、テンション高いなあ。近所迷惑になりそ。 明日は何しよっかな～。特にやることもないけど。

ガサッ

物音？動物かな。と思い、癖で振り返る。 振り返った先には、敵らしきものが銃を構えていた。 焦りよりも先に、2人を守らなきゃという気持ちが勝った。 咄嗟に2人を突き飛ばし、銃を構える。 2人は気付くのが遅かったせいか状況を飲み込めてない。

でも、遅かったようで。 2人を突き飛ばした瞬間、脇腹に銃が撃たれた。 2人とも銃を構えてる。こんくらいならまだ動ける。 すこしよろけた体を起こして、銃を構え直す。 咄嗟にぼんさんは敵の近くに行って、敵を倒していく。 物音がしなかったら、全員死んでたな。 menとぼんさんもナイフや銃で攻撃され、負けそうだった。 でも、なんとか敵を倒し、戦いは終わる。

敵が死んだ頃。俺は、自分の手当てで精一杯だった。

重い身体を無理やり起こして、自分の包帯を取り出す。

少しの間目を瞑って、痛みを誤魔化す。 我慢できるとは言ったが、痛いには痛い。 しかも無理に動いたせいか、じんじんする。 こんなことしてる暇ないのになあ、とか考えて、空を見る。

気付いた頃にはもう遅かった。いつの間にか囲まれてる。 2人はまだ戦えるはずだけど、俺は…。 いや、戦わなきゃ。手当てもしたし大丈夫。

そうこうしている間にmenの肩が撃たれる。 ふらつくmenを支えて、また銃を構える。 まだまだ帰れそうにないな。そう、頭の隅で考えた。

3手に上手く別れて、攻撃する。 相手もなかなか強く、そう簡単に攻撃は当たらなかった。 銃を撃っても、全て避けられる。上手く当たらない。 とにかく、何度も何度も撃ち続けなきゃ。

🍆視点⤵︎ ︎

敵が減らない。何体も何体も倒してるのに。 こんなんじゃ、体力を奪われて負けるだけだ。 おんりーﾁｬﾝもmenもボロボロ…どうする、 ドズさんとおらふくんに連絡はつかなかったし、 助けを求めようとも、生憎ここは森の奥。 このまま負けて終わるのか…そう悟った。

あーあ、もう体力持たね。終わりか。 そう思った。そしたら、急に近くから爆音がした。 その音の先を見ればおんりーﾁｬﾝで、なんかやらかしたのか、と思い近くへ行く。

銃を構えて敵を撃てる範囲で打ちながら問う。

だが、いつまで経っても返事が返ってこない。

おんりーﾁｬﾝの目は、赤くなっていた。

ｻﾞｸｯ

じわっと生温い感覚が広がっていく。 腹にはナイフが深く刺さって、痛みが伝わる。

menと森の奥へ逃げる。 なんで刺されたのか。理解が出来ないまま。

最後にみたおんりーﾁｬﾝは、いつもとは格段に違かった。 動きもいつもより早くて、手強い敵をパッと倒していく。 さっきまであんなに苦戦してたのに、急になんで？

後ろを振り返ればおんりーﾁｬﾝが。 あれ、俺らやらかしてんじゃん。 ってか、すごい敵対されてる？ 言葉も通じてないし、結局死ぬのか、俺ら。 なんでこんな急に、敵対されてんのか知らないけど。

俺らは、意識を失った。

pm 6:30

視界に入ったのは、ボロボロな2人の姿。 俺、さっきまでなにしてた？そんなに長く気は失ってないはず、 記憶を遡って、かんがえる。 ぼんさんは腹を貫かれて…menは背中……？ …、！！

これ、俺がやったんだ、

身体は震え、頭がぐわぐわと痛くなる。 思い出してはいけないものを思い出してしまった？ 思い出した途端、頭痛が酷い。とりあえず、手当てしなきゃ。

PM 7:00

おらふくんとドズさんに連絡しなきゃ。 俺が、2人を傷付けたんだから。 でも、そんな…意思があってやった訳じゃないのに、 なんで急にこんなことしたんだっけ……、

おれは、既読が着く前にスマホを閉じた。

2人をベンチに寝転がせ、その場を離れた。