あの子はきっと外に出たい。

おんりーが言っていたところに向かう。 着いたと思えば、ボロボロになってる2人が。 状況を説明するのを後に、2人を家に連れてかえる。

何があったのかもよく分からないまま。

ドズさんにそう言われ、やっと目が覚めた。 あ、俺って足手まといなんやって。 そうよな。戦いに置いても絶対やらかすし、かと言って治癒も治療もできひん。やから戦いの時は邪魔にしかならん。 せめて治癒が出来たら少しは役に立ててたかもしれへんなぁ、

なんとなく自分でも分かってたはずやのに。 分かってたはずやったのに、面と向かって言われると悲しいな笑 足手まといってことなんか、とっくにわかっとったのに。 それでも自分は役に立てると思い込んどったんよな。 こんな時に役にすら立てない自分が、情けなくて見てられんわ… …とにかく、おんりーに電話しなきゃ。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…

1分ほどコールしてるが繋がらない。 あとで、ぼんさんとmenの目が覚めたら聞くしかない。 不安で押しつぶされそうだけど、なんとか冷静を保つ。 そういえば、ドズさんがグルラを見れば少しは分かるっていってたよな…

俺はそう思い、グルラを開いた。

内容は、ぼんさんとmenがボロボロだから今いる場所に来て欲しい。という内容だった。でもおんりーは、自分が二人を傷つけた。と言っている。でも、なんでおんりーが？ 大切な仲間を傷つけるなんてこと、絶対にしないはずなのに。 爆弾を投げるのミスって当たったとか？ おんりーがそんなことするかな？

僕はずっとおんりーが二人を傷つけた。その言葉に疑問を持っている。あのおんりーが二人を傷付けるなんて有り得ないはず。 なんでこんな重症なのか分からないし、なんらかのミスであってもミスでもこんな刺傷はできないはずなのに 。

さっきからおんりーに電話をかけながら二人の治療をしてるけど、おんりーは出てくれないし、ふたりの出血は止まらない。

なんでこんな事が。こんな深い傷、僕には… おんりーはどこに？おんりーが二人を傷付けた？ とにかく、治癒に集中、いや…でも、！ あーもうだめだ…考えるのを辞めたい。 頭の中がごちゃごちゃになっていく。 人って焦るとこんなんになるんだな。

行き場がない。 あんな事をしてしまったから。 何も言わずに、謝らずに、ここまで来てしまった。 あの時の記憶がすっぽりと抜けたように無い。 なんで、あんなことしたんだっけ？ 二人が心配だけど、合わせる顔がないや…

…誰か居る？

不思議な人だよな〜。あの人も。 このあとどーしよーかな… 行き場もやる事もないや…はーあ、なんであんな事したんだろ。 ……とりあえず、ご飯でも買いに行こーかな。

ﾊﾞﾝｯ

…また、飛び出して変なとこまで来ちゃった。 …すこし前もこんなことあったよな。 ……前は、このままおんりーが戻ってきたのに。 そのままふたりで家まで歩いてもどったのに。 おんりーがいま、戻ってきたら。なんて考えてる僕は ただののろまで、あしでまといなやつだけど。

君は受け入れてくれたよね。 ねえ、もう戻ってきてくれないの？ 俺らみんな怒ってないよ。おんりーがした事に。 だから…また、五人で話したい。って、こんな事言ったら 君は笑うかな。

もう大切な人をなくしたくないんよ… やから、戻ってきてくれへんかな。 また、前みたいに、失ってから後悔したくないのに…

トントンッ

おらふくんへ 合わせる顔もないから、俺はもう彼処へ戻るのはやめるね。 五人で笑いあった日、本当に楽しかったよ。今でも思い出です。 ぼんさんとmenには、ごめんなさいって伝えておいて。 あの時の記憶がすっぽり抜けててさ。俺、何もわかんないまま… ……っていっても、信じて貰えないか。 今までありがとう。迷惑かけてごめん。ただの家出だと思って。 あの時の事は、下から5段目、右から二個目の本に載ってる。 もし、知りたかったらその本を見れば全部わかるよ。

よく、わかんないひとだったな。