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女子2
女子1
やっぱり…声が出ない…
話したいんだけどな…
海奈(しいな)
声が出ない
海奈以外の人に声を聞かれるのが怖い。
海奈の服を掴んで訴えれば…
海奈(しいな)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
ウンウンと頷く。
海奈(しいな)
萌愛(もあ)
萌愛(もあ)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
これから少しこの場を借りさせていただきます、海奈です。
別に萌愛が嫌になったとか嫌いになったとかじゃないんだけど
クラスの目線が痛いというか、ちょっと迷惑というか…
話せないような子と話して何が楽しいのって目で見られるのが辛くて…
話し相手になるのは嫌な事じゃないしむしろ私から話に行ってるし学校じゃ私から話しかけないと口開かないけどさ…
噂になってるんだよね…
私が障害者(萌愛)と話してるって…
障害者なんかじゃないのに…
もっとちゃんと分かって欲しい、
知って欲しい。
まあ、無理か…。
海奈(しいな)
海奈(しいな)
萌愛(もあ)
萌愛(もあ)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
そう心に言い聞かせる
え?何の事って?
実はさっきあの二人を家に誘ったの。
せっかく仲良くなろうとしてくれたんだからきっと仲良くなれると思って…。
時間はかかるかもしれないけど萌愛のためなんだから…
私は我慢するよ! (クラスで目立ってる子と話すの、ちょっと緊張したんだからね!)
萌愛(もあ)
海奈(しいな)
気まずいの、仲良くなったばっかりなの…少しでいいから、一緒に…
萌愛(もあ)
と、廊下をはしってゆく。
海奈(しいな)
海奈(しいな)
海奈(しいな)
海奈(しいな)