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騒がしい教室
鳴り響く声
そんな中
彼女の声だけは見つけられる。
流涙
月宮 流涙
友達に囲まれて
愛想笑いをしている。
彼女のことを意識し始めたのは
多分
あの質問に答えてしまった昨日だった
忘れ物を取りに教室に戻った。
教室の中を覗くと
彼女は僕の席に座っていた。
切なそうな顔で外を眺めていた。
僕はなにも出来なくなったから
帰ろうとした瞬間。
流涙
僕の足を止める声
蓮
ゆっくり振り返ると
彼女はこちらに手招きをしていた。
蓮
流涙
流涙
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
蓮
蓮
流涙
蓮
蓮
流涙
さっきまで明るかった彼女も
僕を見て唖然としている
流涙
蓮
流涙
流涙
蓮
流涙
流涙
流涙
蓮
蓮
蓮
流涙
ガタッ─
彼女は立ち上がり
僕の席の横に立った。
流涙
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
蓮
流涙
蓮
流涙
流涙
そう言って彼女は窓の外を指さした。
しかしそこには何も無かった
蓮
流涙
蓮
蓮
流涙
流涙
蓮
蓮
ガタッ─
そう言って席を立った。
流涙
流涙
蓮
流涙
流涙
「確かにそうだ」
と、心の中で大きく頷いた
蓮
流涙
蓮
流涙
君と僕は一緒に教室を出た
彼女について行くと図書館に着いた。
流涙
蓮
流涙
彼女は手に取った本を僕に渡した。
蓮
流涙
流涙
蓮
正直めんどくさかったが
クイズに答えれなかったのが不可解だったので
調べてみることにした。
蓮
僕がつらつらとページをめくっている間
彼女はどこかへ行ってしまった。
蓮
僕は本を持ち出し
彼女を探した。
彼女は本棚付近の机で何かを読んでいた。
蓮
声をかけようと思ったが
真剣な表情で本を読んでいたから声をかけるのはやめた
蓮
結月
タッタッタッ─
流涙
結月
流涙
結月
蓮
蓮
彼女の友達は声を荒あげて彼女に怒鳴った
彼女は顔色1つ変えずに笑っていた。
結月
流涙
結月
周りの人も顔色を変え始めたので
仕方なく僕が行くことにした
蓮
結月
結月
結月
蓮
結月
彼女は図星を刺されたように顔を赤らめた
流涙
蓮
流涙
流涙
ギュッ─
友達にそう伝えると
僕の手を取り歩き出した。
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
彼女は何も言わずに僕の前を歩く
握った手も離さず
蓮
流涙
僕が名前で呼んだ時
彼女は初めて足を止めた
蓮
流涙
蓮
彼女はゆっくりこちらを振り向いた
彼女の目には涙が溜まっていた
蓮
流涙
そう、彼女が笑った時
目に溜まっていた涙が一気に零れた
僕は初めて涙を綺麗だと思った
蓮
僕は公園を指さした。
流涙
蓮
流涙
彼女に引っ張られていた手を
今度は僕が引っ張っている
蓮
流涙
ゆっくり手を話した瞬間
繋がれていた手のひらが
冷えた空気に触れて少し寂しかった
蓮
流涙
教室内と今では人が違うようだった。
きっとこれが"本当の彼女"なんだろうと
思った
蓮
流涙
蓮
流涙
蓮
蓮
蓮
流涙
流涙
蓮
流涙
流涙
流涙
蓮
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
流涙
彼女は涙をためて目でこちらを見てくる
そして最後に息を吸ってから言ってきた
流涙
蓮
蓮
流涙
流涙
流涙
彼女はスッキリした顔で
笑って走っていった。
蓮
俺の隣にはスマホと1冊の本があった
きっと彼女の忘れ物だろう
そう考えて家へ帰った
彼女は昨日から変わってない。
今日も教室の中心で笑っている。
それを噂する昨日の友人。
きっと僕の話もされているんだろう。
彼女のスマホも本もまだ僕が持っている。
蓮
スタスタスタ─
結月
蓮