テラーノベル
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【投票受付中】
震える館の中で。
誰も、 迷っていなかった。
ころんの指先は、 静かに画面へ触れる。
選択欄。
ぷちぷち ひなこ ころん さとみ えと ジェル
ころんは、 まっすぐ見つめた。
そして——
ぷちぷち ひなこ
二つの名前を、 同時に押した。
端末が、 強く光る。
【特殊条件成立】
【同一存在認識】
【“ぷちひな”として集計します】
ころん
ジェルも、 笑った。
ジェル
さとみ
えと
次々に、 端末が確定音を鳴らす。
カチッ カチッ カチッ カチッ
【投票完了】
ぷちぷち
ひなこ
二人の声が、 初めて子どもらしく震える。
ひなこ
ぷちぷち
ころん
ころんの声は、 静かだった。
怒鳴りもしない。 ただ、 終わらせる声だった。
【集計中……】
館が、 激しく揺れる。 壁が崩れ、 天井が裂ける。
白い光が、 世界そのものを剥がしていく。
【結果発表】
【最多得票者——】
一拍。
長い、 長い沈黙。
【ぷちひな】
二人が、 同時に叫ぶ。
ぷちひな
黒いノイズが、 二人の体から噴き出した。 床に広がっていた影が、 一気に縮んでいく。
ぷちぷち
ひなこ
ころん
ころん
ころん
その瞬間。 二人の姿が、 光に飲まれた。
悲鳴も、 笑い声も、 全部消える。 静寂。 端末が、 最後の表示を出した。
【管理者権限 消失】
【ゲームシステム崩壊】
【生存者を現実へ返還します】
ジェル
さとみ
えとは、 その場に座り込んだ。
えと
ころんは、 まだ画面を見ていた。 そこに、 もう一つ文字が浮かぶ。
【ころん:存在値 3%】
ころん
ジェル
ころんの体が、 少しずつ透け始める。
さとみ
えと
【外部生成データは、 現実へ移行できません】
ころんの呼吸が、 止まりそうになる。
やっぱり。 僕は——
最初から、 この世界の人間じゃなかった。
ジェル
ジェルが端末を叩く。 でも、 反応しない。
さとみ
【一件の権限譲渡が可能です】
全員が、 顔を上げる。
沈黙。 つまり。 誰か一人が、 残る。
【いずれか一名の現実帰還権を放棄し、 対象へ譲渡できます】
ころん
ころん
ころん
ジェル
即答だった。
ジェル
さとみ
さとみ
えと
ころんの目に、 涙が滲む。
ころん
ころん
ジェルは、 少し笑った。
ジェル
ジェル
その言葉で。 ころんの中の何かが、 崩れた。
ずっと怖かった。
自分が偽物だと、 証明されることが。
でも。 今。
それでもいいと、 言ってくれる人がいる。
端末が、 再び表示する。
【多数決を確認】
【帰還対象:ころん】
ころん
三人とも、 自分の権限を放棄していた。
ジェル
さとみ
えと
ころん
光が、 ころんを包む。
手を伸ばす。
でも、 届かない。
ジェル
世界が、 白く弾けた。
風の音。
鳥の声。
ころんは、 草の上に倒れていた。
青空。
眩しいほど、 普通の空。
涙が、 勝手にこぼれる。
ころん
手の中に、 何かがあった。
小さな端末。
最後の一文だけ、 表示されている。
【あなたの存在値:100%】
【ようこそ、現実へ】
ころんは、 空を見上げた。
笑いながら、 泣いた。
遠くで、 誰かの声がした気がした。
「……遅いで、ころん」
振り向いても、 誰もいない。
でも。
もう、 怖くなかった。
終わったんだ。
全部。
そして——
ここから、 始まる。
End.
リクエストするときの ありがたいやり方↓ (コピーしてもいいよ)
(例)
名前:いいよ/だめ 登場人物: すとぷり、からぴちなど 構成: 〇〇と✗✗は恋人で… /おまかせ 流れ: 〇〇と✗✗は付き合ってるけど ✗✗は△△と浮気を… /おまかせ 結末: 〇〇と✗✗のハッピーエンド /おまかせ
名前 登場人物 流れ 結末 【説明】
名前→リクエストに応じて 作った作品の場合 アイコン、名前をのせる 場合があるため 自分のアイコン 名前を載せていいかを 教えてください。
登場人物→なんでもいいのなら おまかせでも構いません 基本はこの人たちが いいのなら教えてください。 ※できれば主人公も。
構成→なんでもいいのなら おまかせでお願いします。 誰と誰がどんな関係など そして、年齢も 決めておきたい場合は 書いておいて ください。
流れ→結末までに起こる イベントのようなものです。 なんでもよければおまかせで お願いします。
結末→なんでもよければ おまかせでお願いします。 ハッピーエンド、 バッドエンドなど 登場人物たちは 最後どーなるのかを 教えてください。
ご視聴ありがとうございました。
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