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藤澤涼架
暗い部屋に1人
ベットに座りカッターを自分の腹部に 近づけている涼ちゃん
ドアを勢いよく開けた為 大きい音が鳴る
大森元貴
涼ちゃんに飛び掛かり カッターを取り上げる
藤澤涼架
若井滉斗
藤澤涼架
強引に長袖を捲る
藤澤涼架
あぁ、やっぱり
なんで
ねぇ、なんで涼ちゃんの腕は
こんなに傷ついてるの?
大森元貴
痛々しい傷
そんな中家のチャイムが鳴る
ピンポーン
若井滉斗
何度も何度も聞こえるチャイムの音
若井滉斗
そう言って若井は駆け足で 部屋から出ていった
涼ちゃんの目から涙が溢れる
大森元貴
その時だった
リビングの方から大きい音が聞こえた
大森元貴
藤澤涼架
涼ちゃんが走り出す
大森元貴
急いで僕も涼ちゃんの後を追う
リビング
涼ちゃんが床に膝を付く
大森元貴
先生
そこには棚に寄りかかるように 倒れている若井
そしてこちらに振り向きにっこりと 微笑む先生の姿があった
藤澤涼架
大森元貴
先生
先生
大森元貴
すると先生はにやっと口角を上げる
先生
先生
「殴ったら棚に頭をぶつけたのか 動かなくなってしまってな」
そう先生は言いながら笑う
許せなかった
若井の事も涼ちゃんの事も
大森元貴
怒りを押し込めるように 拳を握りしめる
先生
先生
涼ちゃんが肩を震わす
藤澤涼架
涼ちゃんがこいつに何されたか
今の言葉で全てが分かった
許せない
こいつを殺すまで
許さない