気づけば俺は先生に 馬なりになっていた
大森元貴
ふ–––ッふ–––ッ!
拳を振り上げる
藤澤涼架
まってッ…!!
涼ちゃんが俺の腕を押さえる
なんで?なんで止めるの…
大森元貴
涼ちゃんッ、離してッ…––
藤澤涼架
離さないよッ…!
ぽろぽろと大粒の涙をこぼす
藤澤涼架
元貴がッ、悪くなるのはやだッ…泣
藤澤涼架
ごめんッ…、ごめんねッ巻き込んで…
大森元貴
違うッ、涼ちゃんのせいじゃないッ…
大森元貴
全部ッぜんぶこいつが悪いんだよッ…!
そう言って俺はまた 先生に拳を向ける
藤澤涼架
待ってっッ––!泣
その瞬間玄関の扉が勢いよく 開く
大森元貴
ッ…–––!?







