テラーノベル
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平日の朝。
いつも通り、学校に行く支度をしていたところだった。
ナツ
ハヅキ
よく話す友人のハヅキから、
そうメッセージが送られてきた。
ナツ
ハヅキは気さくで話しやすいけど、
噂話とかに興味を持つタイプだった。
またどうせ、しょうもない噂話なんだろうな。
そう思って溜息をつきながら返信を待った。
ハヅキ
送られてきた文章を読んで、思わず目を見開いた。
いや、これもただの噂話に過ぎないのだけど、
転校生が来るなんてさすがに僕も気になる。
何故なら……
ナツ
そう、僕の住んでいる町夏夜町(なつよちょう)は、
ドがつく程の田舎なのだ。
ハヅキ
ハヅキ
あのハヅキも流石にあんまり信じてないようだ。
この町に来るんだったら、綺麗な景色が好きなのかもなぁ
玄関を出た目の前に見える海を眺めてそう思う。
ここは田舎。
女子が好むオシャレなカフェや服屋はない。
唯一何があるかって言ったら
近所のおばあちゃん
ナツ
この美しい景色と
住人達の温かい笑顔だろう。