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テラーノベル(Teller Novel)

第6話

やっと一日の授業が終わって、

ホームルームの直前、

ぽんぽんと肩を叩かれて我に返る、

桜木はる

はっ、

長尾謙杜

おはよう

桜木はる

あ、おはよ、う、

桜木はる

ってもう夕方だよ?

長尾謙杜

ぼーっとしてたから

長尾謙杜

おはよう、的な?

桜木はる

何それ

質問を疑問で返してくる 君につい笑ってしまう、

長尾謙杜

てか、おはようの話じゃなくて

長尾謙杜

今日さ、

長尾謙杜

寄り道して帰らへん??

桜木はる

寄り道??

桜木はる

どこに行くの?

長尾謙杜

どこって、

長尾謙杜

まぁ色々ぶらぶら?

桜木はる

だからなんで疑問で返すのよ

担任の先生が教室に入ってきたのに

私たちは見えないふりをして 2人だけで笑っていた

何となく2人だけの時間が欲しくて、

放課後デートにさりげなく誘ってみたけど、

桜木はる

寄り道??

桜木はる

どこに行くの?

長尾謙杜

どこって、

行先は決めてなかったし、

何したいかってのも決めてなかったし、

「何となく2人だけで過ごしたい」

だなんて言える訳もなくて、

とりあえず

いつもみたいにお互い微笑みながら

町をぶらぶらしに、

学校を出た

桜木はる

なにしよっかなー、

長尾謙杜

自由に話しながら探そ

耳をタコにしてひたすら話すだけ でも俺は楽しい、

だけど、

会話だけだと君は物足りないのか

桜木はる

ね、

桜木はる

プリ、撮ってみない?

長尾謙杜

プ、プ、プリ?!

まさかのことだった、

プリなんて撮ったことないし、

クラスの男子が言うには、

“2人だけの密室みたいなもの”

って聞いたし、

そういう時こそ、

長尾謙杜

したくなるやん、

ぼそぼそと呟いた言葉はきっと君には所々でしか聞こえてないだろうけど、

桜木はる

ダメかな、??

そう聞いてくる君の目はほんの少しだけ潤んでるように見えて

断れる訳もなく、

というか断る理由なんてないんだけど、

長尾謙杜

ううん

長尾謙杜

全然

長尾謙杜

俺初めて撮るからわからへんし、大丈夫かなって思っただけやで

桜木はる

そうなんだ

桜木はる

全然大丈夫だよ!

桜木はる

ひとつの思い出として残したいなって、

長尾謙杜

いいなっ

長尾謙杜

行こ行こ!

なんて呑気に言ったけど、

プリ機の中では、

ほんまに密室やん、

いや、幕になってるだけで下からは丸見えやけど、

こんなんほぼ密室と同じやん、

そんなん自分を抑えられるわけないって、、

桜木はる

久々に来た〜

桜木はる

謙杜どんな感じになるんだろ、

こうやって楽しみにしてくれてるんやから、

落ち着け、俺、

冷静を装って、

今日もちゃんと我慢する、

パシャと眩しくなる目の前に写った俺と君の加工された顔、

君は加工がかかっていても、幸せに満ち溢れてるような笑顔で、

楽しそうだった

そんな君を見て、

抑えたつもりだったけど、

長尾謙杜

ぎゅ、

桜木はる

え、?

シャッター音が鳴る1秒前、

君の後ろに回って後ろから抱きしめていた、

「これで撮影は終わりっ 隣の落書きスペースに行ってね!」

プリ機からの指示が聞こえた時、

君は少し頬を膨らませて言った

桜木はる

反則するなっ、

長尾謙杜

照れてるん?

桜木はる

そりゃ、不意打ちは照れるよ、

桜木はる

それに、謙杜めっちゃ笑顔だったし、

そう言って落書きスペースに映し出された写真を指さして言う

ここまで自分が笑顔だと、

長尾謙杜

俺の方が、ちょっと照れるわ、

今日は、

「グッドな、ナイトになりそうだ、」

第7話まで

♡400以上

プリの中でバックハグに憧れる🥺

てことで連載の中に取り入れちゃいました🙄

♡いっぱいだとめっちゃありがたいです🙇🏻‍♀️

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