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ぴぴぴぴっ...ぴぴぴぴっ...
中国
長い長い、夢だった。
長くて短い夢。
だけど内容は全く思い出せない。
中国
上半身を起こした瞬間、心臓が締め付けられる感覚があった。
まるで、心臓をだれかに鷲掴みにされているような感覚だった。
中国
ぶつぶつと呟いていると、隣で目を擦る音が聞こえた。
...韓国だ。
韓国
中国
韓国
手で擦っても治らないようで、寝不足かな、と言った。
韓国
韓国を挟んで壁側にいた日本を覗き込むと、壁側をむいてうずくまってた。
中国
そう聞くと、日本は少し身体を動かし、やがて我達の方へ向いた。
日本
消え入るような声だった。
韓国
韓国
日本
変な、朝。
どこか胸騒ぎがするような...そんな感覚が鮮明に残った。
しばらくして、三人ともベッドから降り、部屋を出ようとした。
…そのとき、だった。
中国
2人分の足音が、部屋から聞こえた。
しかし、振り返っても誰もいなかった。
日本
中国
韓国
違和感。なにか、おかしい。
変な胸騒ぎを覚えつつ、我たちは支度をして、家を出たのだった。
午前の、職場。
今日はなんだか早く寝ないといけない気がする。
多分寝不足だろう。今日はいつもより集中していた。
中国
まだまだある仕事に頭を抱えつつも、あらかじめ用意した紅茶を飲んで仕事を再開した。
その時、だった。
トン、トン。トン、トン。
足音。こちらに向かってくる、足音。
我の手は止まった。
別に足音なんて、いつも聞き慣れてるはずなのに。
やがて、その足音は...我の真後ろで止まった。
中国
ロシア
やめろ。
聞きたくない。
誰だ、誰だ、お前は誰だ。
夢の、あの変なやつか。我の敵か。
だめだ、だめだ。また、敵に敗けて、たまるか。
我が、護らなきゃ。
今度こそ。
今度こそ今度こそ今度こそ...!!!!
ロシア
中国
…気がつけば、我は。
話しかけてきてくれた俄国の胸ぐらを思いっ切り掴み、
壁に押し付けていた。
恐怖で手が緩むと、ロシアが勢いよく我を突き飛ばした。
ロシア
中国
ロシア
手が、心臓が、全身が震えていた。
______今のは、なに?
さっきの悍ましい思考は?
異常なほどの、誰かに対しての...
...保護欲は?
中国
ロシア
ロシア
…我が、首を絞めてしまったのに。
向こうが謝るなんて、変だな、って思った。
でもそれ以上に...さっきの自分が怖かった。
だって、どう考えても、あれは。
…自分の意思の動きでは、なかったから。
…あぁ、チカチカする。
書類がよく読めない。さっきから目がおかしい。
何度目薬を差しても、何度目を擦っても、それが治ることはなかった。
これでは早く帰ろうにも帰れない。
早くどっかの病院探さなきゃなぁ。
韓国
韓国
幸い、売店は社内にあったはずだ。早く行ってさっさと戻らないと...
そう思って席を立ち、売店へ足を運んでいる途中だった。
アメリカ
前方から来たのは、ハンバーガーとほろ酔いをもってきたアメリカだった。
韓国
韓国
アメリカ
韓国
アメリカ
ははは!!!、と豪快に笑うアメリカをよそに、さっさと売店へ行ってしまおうと再び歩き始める。
...すると、アメリカに肩を掴まれた。
アメリカ
韓国
その瞬間、視界がシャットダウンした。
韓国
どう動けばいいかわからず、その場にしゃがみ込んだ。
アメリカ
わたわたするアメリカ。
だけど、そんなアメリカの声より、鮮明に聞こえる声があった。
...背後だ。
???3
ゾクッとした。
背筋が凍ったような気さえした。
???3
僕には、その"支援してやる"が"命令するから聞け"に聞こえた。
…あぁ、そう、だね。
夢の、あいつと同じ声。
それを拒んではいけないと、直感が叫んだ。
???3
韓国
アメリカ
拒んじゃ、だめ。
うん、きっとそれが正しい。そうだよね。
だから、実行した。
やめろって言われた気がしたけど、その子は続けろ、続けろって言い続けたから、聞かないふりをした。
______自然と僕の口角が上がっていった気がした。
そして数秒後、頭に衝撃が走る。
韓国
見上げると、ロシアとアメリカがいた。叩いたのはロシアの法みたい。
...あれ、見える。
さっきまで、見えなかったのに。
そしてさっきまで聞こえたあいつの声も消えていた。
…あ、あれ?
どうして僕...あんなこと聞いてたんだろ?
アメリカ
韓国
僕とアメリカが二人して困惑してると、ロシアが口を開いた。
ロシア
韓国
はっ、とロシアが口を塞ぐ。
少し迷った後、ロシアは僕にこう告げた。
ロシア
ロシア
アメリカ
ロシア
アメリカ
韓国
僕は何が起こったのが理解できないまま、とりあえず言った。
韓国
アメリカ
僕は一人、その廊下に突っ立っていた。
カタカタ、カタカタ。
カタカタカタカタ。
ペンの音が煩い。
人の話し声が刃のように鼓膜を切り裂くような錯覚。
それでも手を止めてはいけない、と気合でなんとか仕事をした。
私はいつも残業が多いんだ。
それが国の性質だから仕方ないですが、だからって休んだら帰りが遅くなる。
ただでさえ寝不足気味でこうなってる。
今日は早く帰って寝ないと。
日本
あぁ、煩い、煩い。
仕方ない、たしかちょっと遠くに普段誰も使わない会議室があったはずだ。
そこならきっと、多少はマシだろう...
そう思い席を離れ、その部屋へ向かった。
…向かっている、はずだった。
だんだんと意識が変に朦朧としだした。
なかなか覚醒せず、
でもまぁ歩いてるからいいやと放置していた。
が。
突然、半透明な意識が戻った。
会議室についたんですかね、と思い辺りを見渡すと...
そこは、裏路地だった。
会社を出ている。
まずそのことに驚く。
...でも、それ以外にも、おかしい感覚があった。
右手でなにかを握っている。
左手で、なにかを掴んでいる。
嫌な予感がし、手を見てみると...
ナイフと、大きな黒い袋だった。
よく観察すると、相当慣れた手つきでナイフと袋を持っていた。
ナイフはまだ使用していないように見えた。
でも、袋が明らかに重い。
たしか、ここの路地裏って、近くに湖があったんじゃ。
そこは普段誰も近寄らないから、そこでもしかしたら、血を洗えるんじゃ。
良からぬことを考え、自分はその手に残ったものを見て震え上がった。
私、まさか________!!!!
???2
???2
不意に、声が聞こえる。
両肩を掴まれたような気さえして、鳥肌が立った。
???2
???2
やめてください。
そう言おうとしたのに、喉奥で言葉が詰まって言えなかった。
???2
嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!
叫んだ。心の中で、それに訴えかけるように。
だけど、意識はまた半透明になって。
気がつけば、あの会議室の中に、書類を持って、一人立ち尽くしていた...。