真実の流星

家に到着

人間界の母だけは なぜかパビロの事を [陸斗(りくと)]と呼ぶ。

陸斗とは 誰の事を言ってるのか パビロには分からなかったが とても優しい母と言うのは分かった。

八重を助けた時に かすってつけた傷だったが、 コンビニに行く行動も 絆創膏を見つけて手当てする行動も すべて忘れてしまっているため

帰った頃には、小さな傷から 大量の血が出ていた。 パビロはその事に 気づかないまま。

そういうと母は 棚の上に置いてあった 救急箱を持ってきて 怪我した足を手当てする。

そう言うと、パビロは バッグの中からノートを取り出して 絆創膏の意味をメモった。

何も答えず ノートにスラスラ書くパビロ。

その姿を見て それ以上何も言わなくなった母。

翌日.....

キーン　コーン 　　　　カーン　コーン

チャイムがなっても 席に座らず、喋ってばかりな 生徒たち。

パリーンッ！

ひとりの生徒が 窓のガラスを割る。

ガラガラ！ (扉が開く音)

先生が入ってきた頃には 皆は音をたてることもなく 静かになっていた。

ドンッ！ がチャンッ！

ひとりの生徒が 机を蹴り倒した。

窓のガラスを割ったのと 同一人物。

パチンッ！

気づけば、俊也は 藤城を頬をブッていた。 涙を流しながら.....

そういうと 俊也はゆっくり 教室を出ていった。

飛び出した俊也は グランドにあるベンチに座っていた。

俊也を探すため、 同じく教室を抜け出したパビロは 俊也を見つける。

ベンチでうずくまり 俊也は号泣していた。