光は人混みの中、廊下を進んでいく。
水木 光
「俺にとって光は可愛い後輩だよ」
光の頭の中で先程の陽真のセリフがリピートされる。
振られた。
私、遠回しに振られたんだ
水木 光
光は涙が出そうになるのを必死に我慢した。
「俺にとって光は後輩」
「だから気持ちは受け取れない」
多分キャプテンはそう言いたかったんだ
「可愛い」って言葉も
一人の女の子としてじゃなくて、
ただの「後輩」として……
志保 優成
優成は自分のクラスから廊下へ出た。
志保 優成
志保 優成
志保 優成
その時、
人混みの中に光の姿が見えた。
志保 優成
光の横顔は泣きそうになっていた。
志保 優成
優成は無意識に光の方へ走り出していた。
志保 優成
優成は光の腕を後ろから掴んだ。
水木 光
光は目に涙を溜めながら振り向く。
水木 光
志保 優成
志保 優成
志保 優成
水木 光
志保 優成
優成は光の腕を引っ張って歩き出した。
2人は本校舎から少し離れた棟へ足を運んだ。
優成はガララ、と空き教室を開ける。
志保 優成
優成は光から手を離した。
水木 光
志保 優成
志保 優成
水木 光
志保 優成
志保 優成
水木 光
水木 光
志保 優成
水木 光
光は少し考え込んだ後、口を開けた。
水木 光
志保 優成
ズキッ…と心が痛むのを感じる。
志保 優成
志保 優成
志保 優成
志保 優成
水木 光
水木 光
水木 光
志保 優成
志保 優成
光は涙を流しながらこくりと頷いた。
水木 光
水木 光
志保 優成
水木 光
水木 光
光は溢れる涙を拭いながら言葉を続ける。
水木 光
志保 優成
優成は光の頭を撫でた。
ムカつく
俺だったら
絶対泣かせないし
幸せにする
ずっと笑顔にさせる自信があるのに
志保 優成
志保 優成
水木 光
光は何度も涙を拭って、涙を流していた。
優成はその様子を黙って見つめている。
"友達"
俺は光の友達だ
だけど友達の俺は光の涙を拭いてあげることはできない
光を泣き止ませることはできない
友達以上の関係を求めたら、友達の関係は終わる
それくらい、脆いものだ
そんなもの__
志保 優成
友達なんか、やめてやる!
友達として隣にいても、光を笑顔にできないのなら
俺は光と友達じゃなくていい
志保 優成
俺は"俺"が光を笑顔にさせたい
ごめんなさい、神様
約束破ってしまってごめんなさい
俺を呪ってもいいから、どうか今は勇気をください
光は「なに?」と言って顔を上げた。
優成は光の頬に手を添え、
光と顔を重ねた。
水木 光
光はハッとして優成から離れた。
水木 光
水木 光
志保 優成
言ってしまえば、
もう止まらない
光の目はゆっくりと大きく見開いていく。
志保 優成
水木 光
志保 優成
志保 優成
志保 優成
志保 優成
優成は光の様子を見て目を丸くさせた。
光は顔をぐちゃぐちゃにして涙を流していた。
志保 優成
水木 光
志保 優成
水木 光
水木 光
志保 優成
水木 光
水木 光
水木 光
ドキッ……と心が跳ねる。
志保 優成
水木 光
水木 光
志保 優成
優成はイラッとして光の頭を叩いた。
水木 光
水木 光
志保 優成
志保 優成
志保 優成
水木 光
志保 優成
志保 優成
水木 光
優成はゆっくりと光に歩み寄った。
志保 優成
水木 光
水木 光
志保 優成
志保 優成
水木 光
志保 優成
優成は圧をかけるようにグイッと光に近寄る。
光は耳まで真っ赤にさせて、こくりと頷いた。
志保 優成
志保 優成
志保 優成
水木 光
志保 優成
優成はそのまま教室を出ていってしまった。
水木 光
光はズル……とその場に力が抜けて座り込み、
水木 光
真っ赤な顔で光はそう呟いた。
優成は真っ赤に染まった顔で廊下を進んでいく。
志保 優成
志保 優成
優成は真っ赤な光の顔を思い出した。
志保 優成
志保 優成
コメント
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すきです 。