幽霊事情

魔性の家

なんでだろう

とてもあの建物が気になる

でも時間はもう遅いし……

明日も仕事だし

早く帰ろう

なんかおかしい

とても具合が悪く感じる

変な視線の的になってるような

もう寝てしまおう

明日には治っているはずだ

ダメだった

昨日はよく寝付けなかった

睡眠剤で無理矢理寝たからか

そんなことを思ってた

ふと思い出した

昨日見た建物はなんでだろうと

そんなことを考えながら会社に

向かった。

ダメだ会議に間に合わなかった

しかも内容が入ってこない

けどそれよりも

吐き気がそして視線が痛い

こんなに辛かっただろうか

そんなことを思いながら会議は

終えた。

気持ちが落ち着く

この家を見ると

何故だろうか

安心している

気づいた瞬間には

家に入っていた

廃墟同然であるこの家に

いつの間にか

視線が無くなっていた

気分が落ち着いていた

が

それと同時に激痛が走った

気づいたら病院だった

友達がいた

とても泣いていた

自分は不意に口から零した

『もうちょっとなのに』

友達は激怒した

何故だろうか

あの家はみんなを守ってくれる

優しい家なのに

その後

俺はすぐ退院できた

体調不良が多くなっている

何故だろうか

視線をより気にするようになった

いつでも見られているような

気がしたからだ

そしていま

あの家を探している

お疲れ様です

『1杯の紅茶』

さよなら