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道枝side
やっぱり... この頃から大吾くんは 流星くんのことが好きだった。
別に好きなら好きで気持ちを貫き通せばいい。
俺だって...気持ちを伝える為に 大吾くんと戦う気もあったのに。
それに デビューをして、共に過ごす時間が増えて
流星くんが自分のことを好きだって あなたは気付いてたはず。
なのに。
なのに、なんで...
彼の気持ちを知らないフリして
何であの女性との婚約を決めたんですか。
俺はそれが許せなかった。
実は両思いだったことを知らない流星くん。 自分に振り向いてもらおうと、
過去まで戻って 自分の人生を犠牲にまでして。
そんなことをするくらいなら... 過去に戻って苦しむくらいなら
初めから振られた方がいい。
だから僕は過去に戻って 関係を壊すまでです。
僕と一緒にいた方が幸せ...です。
道枝
あの後、俺と大吾くんはみんなの場所に戻り... 花火大会は予定通り始まった。
丈
大橋
パシャッ...
こうして流星くんがいない写真が出来上がった。 上手く...軌道修正できたんかな。
流星くんが居ない写真。 大吾くんと流星くんが結ばれない世界。
ただ...一つ違うのは 大吾くんの顔が少し暗かったことくらい。
大吾side
夜空に上がる打ち上げ花火。 本当は... キラキラな瞳で無邪気に笑う 大好き人と並んで見るはずやった。
だけど...そんな世界 やはり許されるわけがない。
君の気持ちも知らずに 俺の感情を押し付けることになるから。
大吾
綺麗に打ち上がって キラキラと消えていく花火は
流星への思いが募るばかりで 叶うわけもなく散っていく
俺の心を表しているように見えた。
恭平
謙杜
恭平
そう言って恭平が、席を外すが、
俺らは花火に夢中になっていた。