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恭平side
みんなで見てた花火大会。 いつもと違うのは...
りゅちぇが居ないという事。
こういう場には必ずりゅちぇが居る。
体調が悪くて先に帰ったと言っていたが そこに俺は何か違和感を感じていた。
初めから外に出ないで ホテルで休むならまだ分かるが...
あの寂しがり屋で怖がりなりゅちぇが こんな暗い夜道を一人で帰れるか...?
それに... みっちーのポケットから見えたりゅちぇのスマホ。
何であいつが持ってるん?
こんな事絶対に思っちゃいけない そう分かってるけれど
どこかで身動きが取れなくなってる...とか。
そう思うと心配でたまらず、その場を離れた。
記憶を辿りりゅちぇの言った場所を辿ってみる。 確か...トイレに行くとか言って...
そう思ってトイレに行くと
ダン...ダンダン...
何かを叩くような音。 ん?誰かの悪戯か?
中を覗くと一番奥の分かりづらい個室に 何故か外側から鍵がかかっている。 そして中からか弱く叩く音。
明らかに何かを訴えてる。
これはまずい...!と思い鍵を蹴破った。
バァァァンッッ!!
勢いよく扉が開くと... 中から小柄な男の子が倒れ込んできた。
よく見ると...
えっ!?
恭平
流星side
流星
全然開かない...
体がだんだん重くなっていく。
みっちー、多分僕が体調悪いこと 知らないんやろうな。
だから...後で迎えに来るって、そんなことを。
...。
ドンッ
ドンッドンッ...
流星
始まっちゃった。
大ちゃんと二人で見るはずだったのに 僕は今...暗い個室に一人。
どうせホテルに帰ったとか 適当なこと言ったのかな。
結局、花火大会の写真に 僕が写ることは無かった。
誰も助けになんて...来ない。
僕の体力も...もう限界。
そこで僕の意識が途絶えた。