蝉がうるさく鳴く季節。
悠佑
俺たちは路地にあったベンチに 腰をかけ、 氷菓を食べながら話している。
初兎
悠佑
俺が感慨深そうに言うと、 声を荒げて初兎が反論する
初兎
悠佑
初兎
泣き真似をする初兎に 笑みをこぼす。
悠佑
初兎
悠佑
初兎
顔を顰めて大声で叫んでくる ヤケクソだと言わんばかりに 俺の腕をポカポカ殴ってきた。
悠佑
初兎
いつの間にか初兎は氷菓を 食べ切っていたようで、その手には 氷菓がついていた棒が握られていた
悠佑
初兎の頭にチョップをかます そうすると頭に両手を置き痛がる
初兎
悠佑
初兎が痛がってる間に俺は そそくさと氷菓を頬張った。
初兎
もう痛みが治ったのか、はたまた 話をして紛らわそうとしているのかは 定かではないが話しかけてきた
初兎
悠佑
昨日の放課後、一緒に回ろうと 誘ってきたヤツが何人かいた。 だけど…
悠佑
初兎
悠佑
下心が丸見えなアイツらの誘いに なってやる気が起きなかったことと、 あともう一つ理由があった。
悠佑
初兎
そういうと分りやすく初兎は 顔を赤らめた。
悠佑
そのまま、俺のこと好きって、 言ってくれへんかな
悠佑
初兎
先ほど声を張り叫んでいたようには 思えないほど、小声でそう言った。
悠佑
そう言って髪をわしゃわしゃと 乱雑になでる。
初兎
未だに、赤らみが残る顔を、 俺は一生眺めていたいと思った。
コメント
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てぇてぇ( ´ཫ` ) しょにだに殴られたらもう、全部受け止めるよ