陸
茉奈香~!
陸
今日、一緒に帰ろ!
茉奈香
うん!
陸
よいしょっと
僕は、学校から帰る為、靴箱から靴を取り出そうとしていた。
茉奈香
また?
陸
う、うん……
茉奈香
やっぱり、りーくん人気者だね!!
陸
そ、そんな事ないよっ💦
茉奈香
また、あの子?
陸
うん…
陸
可哀想だけど、何回もごめんって言ってるのに……意味わかんないのかな……?
茉奈香
それは無いでしょw
陸
だよね……、
陸
あと、今日昔の事いろいろ話したいんだけど…
陸
空いてる?
茉奈香
うん。いいよ~
陸
茉奈香…
陸
僕、小学五年生の時からイジメられていたって言ってたじゃん?
陸
その事については茉奈香、引っ越してて居なかったから、今日しっかりと言おうと思って……
茉奈香
分かった。
陸
ありがと
陸
茉奈香が転向する前までは、ちょっとからかわれたら茉奈香が叱ってくれてたから、その場は納まったけど、、、
陸
転向してたから、ちょっとからかわれるようになって…それからどんどん、イジメに変わっていった………
茉奈香
そっか…
陸
……
陸
それでね、トイレ行ってたら、上から水流されたり…
陸
上履きが無くされてたり…
陸
他にも、蹴られたり殴られたりして……僕もう、怖くて怖くて……
陸
いつも、一人ぼっちでいた…
陸
むしろ、そっちの方が楽だった……
茉奈香
りーくん…
陸
日に日に頬度を増していく発作の数にも耐えきれなくて……
陸
発作にも、精神とかも関わってくるから……なんか言われたりしたら、すぐに弱って……発作起こしちゃって……
陸
それを嘘でやってんだろって言われるのも辛くて……
陸
僕の気持ちも、辛さもわからないくせに……っていつも、思ってた………
麗斗
お前、また休んでんのかよ… でも、お前学校に来なくていいんだけどw
陸
ご、ごめんなさぃ……
麗斗
マジ、きもちわりいんだけど、同じ空気も吸いたくないw
麗斗
早く、どっか行けよぉ
陸
麗斗
なんか、言えよ💢
麗斗
葵、そう思うよな?
葵
おう、早くなんか言えよw
陸
痛っ、、
僕は、授業中だから少し控えめにやって来たけど、つねられた。
陸
はっ……ふぅ……
葵
何やってんの、こいつw
麗斗
それなwキモっ
麗斗
悪口、言いまくろーぜww
葵
いいよw
麗斗
キモイ
葵
気色悪い、
麗斗
近ずかな
葵
汚れる
葵
お前の彼女さぁ~ん?ww立華(たちばな茉奈香)居なくなって本当、静かになったよなwww
麗斗
それなw
麗斗
嘘ついて苦しんだふりしてんじゃねぇーよww
陸
はっ………はっぁ………ぜぇ………ぜぇ………ゴホッ、ゲホッ……
陸
……苦、し、ぃ、、、
麗斗
また、苦しいフリかよww
葵
気持ちわりぃ~よw
陸
はっ…ゴホッ、ゲホッ………ぜぇ………ぜぇ………ゴホッ、ゲホッ……
A女子
ねぇ、七瀬くん大丈夫かな?
B女子
ちょっとヤバいよね……
A女子
うん……
A女子
めっちゃ苦しそう……
B女子
ね、今日は先生に言った方がいいんじゃない?
A女子
そう、だね……
いつもならこのくらいで、発作は止まるのに……今日はいつもより長くて苦しい……
A女子
七瀬くん……!?
B女子
先生、七瀬くんが!!
A女子
七瀬くんが、倒れちゃいました…!
A先生
いつもの事だから大丈夫だとは思うが……
A先生
な、七瀬!?
A先生
おい、大丈夫か!?
A先生
皆、七瀬が倒れてしまった。少し、待ってろ……!
A先生
B先生、大変です!七瀬くんが発作で今までにないくらいの強い発作を出しています。
A先生
救急車呼んでください!
B先生
分かりました!
B先生
七瀬くん、ちょっと待っててね。
B先生
すぐに、救急車来るから……
陸
はっ…ゴホッ、ゲホッ………ぜぇ………ぜぇ………
A先生
七瀬くん……本当に苦しそうだ……
A先生
七瀬くん、こんにちは
陸
こん、にちは
A先生
あの日、七瀬くんは発作が全く止まらなくて何をやってもダメだったんだ……
A先生
だけど、3日ほどだったら少しは良くなったんだ…
陸
そう、なんですね……
A先生
それでなんだが、、、
A先生
あの時、なぜ発作が止まらなかったのか分かるか?
陸
……
A先生
先生、調べたんだ。七瀬くんの病気の事。
A先生
不安や、ストレス、少しの運動、季節の変わり目、動物の毛などでも発作が出てしまうんだね……
陸
っ………
A先生
七瀬くん…!?
陸
っ……はっ………大丈夫です。
A先生
七瀬くん………だから、何故なったのか教えてくれないかな?
でもイジメられているって言ったら、裏でもっともっとイジメが強くなりそうで怖い……
茉奈香もいなくなって、1人になってしまったから…………
陸
先生……僕は、、
陸
僕は、イジ、メられてます………
陸
………
A先生
ホントか!?
陸
は、い……はっ……ゴホッ、ゲホッ……
A先生
無理はするな……少し話を聞かせてくれないか?
陸
はい。
陸
茉奈香さんが、転校する前までは、イジメられてなかったんです。少しからかわれたりしたら、茉奈香さんが、怒ってくれて……
陸
でも、転校してしまったら僕は、皆に言い返す事が出来なくて……
陸
それで…… 僕にこう言ってきたんです。
陸
近寄るな …キモイ…
陸
とか、 死、ね、、、ってはっ……っぜぇ……っゴホッ……
陸
はぁっ………
A先生
七瀬くん……!?
陸
だ、大丈夫です……。
陸
他にも、トイレで水かけてきてり……足かけられて転んだり……
陸
蹴られたり殴られたりして………
陸
も、もう学校に行きたくなかったんです……
陸
だから、それで発作が出て、休んでしまう事もあったんです……
陸
次の日に学校に行くと…休むな!!とか、まじキモイからどっか行けとか……言われてっ……
A先生
な、七瀬くん。ありがとう、教えてくれて
A先生
また、話そう…
A先生
ちなみにやってる人は誰だ?
陸
麗斗君がリーダー的存在で、葵君、蓮君、悠斗君、陽向君……です。
A先生
分かった。ありがとう、今日はゆっくり休め、それじゃ
陸
さよなら……
その後、僕は謝られた。本気っぽかったから許してあげた
もう、怖くないんだ。楽しくやっていこう!って思った。
もう、怖くて怖くて……その時は考えただけでも発作が出てしまった。
陸
それで、中学生になって茉奈香にまた出会ったんだよ…