第一章 “ 大丈夫 ”〜出会い〜

突然だが

僕には嫌いな言葉がある

それは

いつも僕が辛いときに

両親がかけてくる

「大丈夫？」

と言うと言葉だ。

大丈夫じゃないから

こんなにも苦しんでいるのに

なんで？

なんで、

分かってくれないの？

僕は学校で友達に虐められている

でも、親に相談出来ない

両親に相談したら

心配するから

僕は優等生だから

虐められているなんて

言ったらダメなんだ

言えない。

言える訳がない

だから僕はSNSへ逃げた。

SNSには僕みたいに

同じ様な悩みで抱えている子が

沢山いた。

顔も名前も知らないから

少し怖いけど

でも、だからこそ

相談出来るのだと思う。

そして最近仲良くなった子がいる。

LINEを繋げて

毎日

毎日

他愛のない話をしている

時々悩みを相談したり

愚痴を言ったりしている

顔が見えないから分からないけど

嫌そうじゃなくて

嬉しそうに

僕の話を聞いてくれたり

話してくれたりするんだ。

でも、最近

この子にまで

裏切られてしまうのではないかって

思ってしまっている

今までもそうだったから

仲が良かった友達に

裏切られて、

虐められて

正直僕は

少し人間不信になっていた

こんな僕にも

話してくれる子に

そんな事思いたくないのに。

こんな事考えてたら

話したくなって来た

たった1人の友達だから

嫌われないように

大切にしないとね

話しかけてみようかな

早っ！

面倒くさいって思われるかな？

どうだろう？

やっぱりだ

僕と同じだ。

こんなに自分の事ばかり言ったら

鬱陶しいかな？

良かった一緒なんだ！

嬉しい！

こんなにも自分のことを

分かってくれる、

理解してくれる1人がいるなんて

いつかこの子に会いたいなぁ

どこの誰か分からないけど

同い年だから

学校同じかも！

そんな事を僕は少し

期待してしまっている。