【 irxs 】 ぼくらのおかーさん

僕らのお母さん達はいつも 言い合いばかりしている

それでいつもお父さんがお母さんを 殴って終わり 。

僕らにとってはこれが日常で お母さんはただ理不尽に 殴られてる 。

今日も 、 たった今だって そうだ

( どかっ

( どごっ

( ばたんっ

そう言ってお母さんは立ち上がる

そして何事もなかったかのように キッチンへと向かった 。

俺にはあの時何もできなかった 悔しさと

なぜだか 、 少しばかり

興奮を覚えた自分がいた

でもその興奮はずっと残っていて 何時までも拭えないまま時が 過ぎていった 。

こんな気持ち大好きなお母さんに 向けちゃ駄目なのに

そして俺も席についたと同時に お父さんが帰ってきた 。

( がちゃ

( がちゃ

すると俺の兄は聞いてはならない ような質問を問いかけた 。

( ぎゅうっ

そう申し訳なさそうに話す お父さん 。

でも俺ら兄弟は見てしまった 。

お父さんの目に小さくて黒い はーとがあるのを

当然お父さんの目なんかに ハイライトなんてものはない

それはお母さんもいっしょ

この二人は狂ってる

でも愛し合ってるなら お母さんが傷付かないならそれで いい

こんな狂愛の中で育つ俺らには 1つの疑問がある 。

みんなが知ってる愛って

なんですか .... ？

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