「私の居場所はどこにあるのか」
それを確かめたかった。 本当にただ、それだけだった。
ないならないで、それでもよかった。
もう2日ほど、森の中を歩き続けている。
なけなしの水と食料はとうに底をついた。疲労と空腹で眩暈がする。
そんな私を嘲笑うように、真っ白な雪が静かに、少しずつ…しかし確実に積もっていく。
石かなにかにつまづき、倒れ込んでしまう。
立ち上がる体力も、気力も、私にはもう残っていなかった。
ぼんやりと、頭が死を認識する。 …そうか、私はついに、ここで死ぬのか。
…そう、なんか森で女の子が一人で倒れてたんだよ。
怪我もいくつかしてるみたいだよ。
…おっけー。じゃ、連れて帰るよ。準備は頼んだ。
見覚えのない景色が広がる。 カーテンに囲まれたベッドの上…。 医務室、だろうか?
紺の羽織を纏い、 紙のお面をした人物が、 ベッドに横たわる私を覗き込んでいた。
シャッ、と軽い音がしてカーテンが開く。
お面の人は小さく呟き、 「んじゃ、また。」と、 こちらに軽く手を振ると、 足早に去っていった。
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
だんだんと、記憶がはっきりしてくる。
そうだ、私は…。
ハワード・オミズ
手の震えを、必死で抑える。 生まれて初めてつく、 とても大きな嘘。
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
ぐう、と間の抜けた音が言葉を遮った。 …恥ずかしさで、顔が熱くなる。
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
オミズさんの案内で食堂へ向かいながら、記憶を整理する。
祝福大国のモリア王国。
対して、能力者排他主義のクロエ帝国。
まず、スパイだと疑われるだろう。 国外追放ならまだいい。
食堂に入ると、数人がなにかを話し合っているようだった。
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
オミズさんの、眼鏡の奥の水色の瞳に捉えられ、身体が強張る。
ハワード・オミズ
オミズさんが小突かれた頭をさすりながら青年を不服そうに睨むが、青年は意に介さずこちらへ向き直る。
カレイト・コヨミ
カレイト・コヨミ
カッツェ・キナリ
カッツェ・キナリ
カッツェ・キナリ
カレイト・コヨミ
カレイト・コヨミ
ハワード・オミズ
カッツェ・キナリ
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
マガツキ・M・ミコト
リーラ・レモン
プリーメル・シム
マガツキ・M・ミコト
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
マガツキ・M・ミコト
ハワード・オミズ
返答に困る私に、オミズさんがフォローを入れてくれる。
ハワード・オミズ
リーラ・レモン
リーラ・レモン
カッツェ・キナリ
カッツェ・キナリ
リーラ・レモン
プリーメル・シム
プリーメル・シム
カレイト・コヨミ
ハワード・オミズ
プリーメル・シム
ハワード・オミズ
ハワード・オミズ
新しい名前は、初めから自分の名前だったかのように、不思議と自分に馴染んだ。
名前が変わっただけなのに、自分が丸々生まれ変わったようで、少し心が軽くなった。
ハワード・オミズ
ジェーン
マガツキ・M・ミコト
シュテルン・アミ
厨房から、黒髪の女性が顔を出す。
プリーメル・シム
シュテルン・アミ
ジェーン
シュテルン・アミ
ジェーン
シュテルン・アミ
ジェーン
シュテルン・アミ
To be continued—
コメント
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フム(( ˘ω ˘ *))フム こういうバレたらやばくなる嘘とか度胸無いから自分つけないからこれからのストーリー気になるぅー♡^^)
続き… (ノシ'ω')ノシ……