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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ソウマ

…コイツで最後です

ルーナ

よくやったわ

ルーナ

それじゃあ私はギルドの子に連絡を入れるから

ルーナ

ファルマは拉致された子達とちょっとお話してて

ファルマ

私も聞きたいことがあるから!

ソウマ

なら僕もちょっと席外すね

ルーナ

ルーナ

お〜い、聞こえる〜?

受付嬢

受付嬢

『はい、聞こえていますよ』

ルーナ

一応人攫い集団確保しました

受付嬢

『流石です』

ルーナ

で、貴女が睨んだとおり人攫い集団の一人に山賊の頭領がいたわ

受付嬢

『それはすごいお手柄ですよ!』

ルーナ

こっちでも何とか情報吐かせたつもりだけど

ルーナ

多分ギルドが求めるものは少ないと思うわ

受付嬢

『だとしても共有してくれることに感謝してますよ』

ルーナ

まぁ、ここで長々と話すのは疲れるので

ルーナ

大事そうなところだけ話していくと

ルーナ

山賊のお頭は人攫い集団と繋がりがあった

ルーナ

で、攫ってくる人達は主に女性陣で

ルーナ

タイプは多種多様って感じ

ルーナ

共通してる点はみんな若いってとこだね

ルーナ

聞いたところ最長でも20代後半らしい

ルーナ

タダこの数値は人に限る

受付嬢

『人以外も被害に?』

ルーナ

そうみたい

ルーナ

今回助けることに成功した人の中に

ルーナ

エルフ一族っぽい人を見つけた

ルーナ

もしかするとエルフも狙われてるのかもしれない

ルーナ

裏社会とか上級階級の人々の噂話に

ルーナ

エルフの血で作り上げたポーションは若返りの効力を持つ

ルーナ

なーんて噂話を真に受けてるヤツらがいて

ルーナ

それのために攫ってることもあるらしいわ

受付嬢

『なるほど…』

受付嬢

『エルフの方も被害に……』

受付嬢

受付嬢

『もし可能でしたらそのエルフの方ともお話したいのですが』

ルーナ

分かった少し待っててくださいね

ルーナ

ルーナ

ファルマ〜?

ファルマ

あいー

ルーナ

エルフの子を呼んでくれる?

ファルマ

分かったー!

エルフ?

エルフ?

私に何か用が?

ルーナ

ちょっと私たちの都合で申し訳ないんだけど

ルーナ

ギルドの方とお話して欲しいの

エルフ?

ギルドとですか…

ルーナ

ごめんね

ルーナ

一応ギルドにも連絡入れちゃったからさ

エルフ?

まぁ…分かりました

ルーナ

この石を持って魔力を流すとギルドの子と繋がるから

エルフ?

貴女はどうするつもりで?

ルーナ

私も知りたいことあるし近くで聞かせてもらうわ

エルフ?

分かりました

エルフ?

エルフ?

すいません代わりました

受付嬢

受付嬢

『はい、こんにちはエルフさん』

エルフ?

どうもこんにちは

受付嬢

『被害にあって災難なのは重々承知してしますがお話聞かせてもらっても?』

エルフ?

大丈夫ですよ

受付嬢

『じゃあまずは簡単な質問から』

受付嬢

『貴女はどこで攫われたの?』

エルフ?

他の子と同じでフローリアです

エルフ?

突然背後から口元を布で覆われて人気の少ない場に引き込まれました

エルフ?

その後直ぐに布を口に咥えさせられ後頭部でその布を縛って

エルフ?

さらに腕まで巻き込んで縄で縛られ、極めつけは麻袋のようなもので視界を奪われました

受付嬢

『つまり外の状況は何もわからなかったと?』

エルフ?

そうですね、最後の景色は街の中でした

エルフ?

次に見れた景色は薄暗い小屋の中で私以外の子が数名捕まってたくらいです

受付嬢

『狙われた理由など、予想で構いませんので何かありますか?』

エルフ?

先程の方も話した通り若いということと自分の場合はエルフだからじゃないですか?

受付嬢

『やはりそうなりますよね…』

エルフ?

あんまり使えない情報で申し訳ないです

受付嬢

『いえ、こちらもそんな酷な質問をして申し訳ないです』

受付嬢

『では、最後に何か私達に伝えたいことなどは?』

エルフ?

伝えたいことですか……

エルフ?

エルフ?

エルフ?

実は先程話していた報告の中で一つ間違いがありまして

受付嬢

『間違い、ですか?』

エルフ?

先程の報告では人攫い集団はみな確保したと聞いたと思いますが

エルフ?

じつは一人逃げ出してるんです

受付嬢

『その方は今どちらに!?』

エルフ?

残念ながら山の中にと消えて行きました

エルフ?

しかし彼の独り言と容姿を確認したので

エルフ?

そちらを新たに報告します

受付嬢

『ありがとうございます』

エルフ?

まず私の出した結論から話しますと

エルフ?

その逃げた組員の正体は取引先の王族だと思われます

受付嬢

『王族……』

エルフ?

私に限らず他の子達も皆視界は奪われてましたが

エルフ?

聴覚までもは奪われてません

エルフ?

身動きの取れない私達だと油断してその人攫い集団は口を滑らせてました

エルフ?

その中で取引先の相手は王族ということも話してます

エルフ?

また、その相手の王族の名は『フェルナ』とお話してました

エルフ?

この辺りの話は本人に後ほど聞くといいと思います

エルフ?

ここからが大事な話なのですが、取引先相手は王族のフェルナという者が

エルフ?

わざわざ姿を変えて人攫い集団の輪に紛れてここにいた、というところです

エルフ?

理由は定かでは無いですが

エルフ?

去り際私たちを手に入れるよりもいいものを見れたと言って去りました

エルフ?

こちらの方も私の予想ですが

エルフ?

『いいもの』というのは私のことだと思います

受付嬢

『エルフであるあなたのこと?』

エルフ?

残念ながら私は純エルフではないです

エルフ?

人とエルフの間に生まれた混血の者です

エルフ?

元々エルフは他種族との結婚は掟として禁じられてました

エルフ?

なので混血の私が珍しかったのだと思います

受付嬢

『なるほど…』

エルフ?

思いのほか事が大きくなると思いますので

エルフ?

ここから先は私達がそちらに戻り次第お話します

エルフ?

もし、可能であるのならばフェルナについての資料があると助かります

受付嬢

『分かりましたこちらでもできる限りの事はさせてもらいます』

エルフ?

では…

エルフ?

エルフ?

ありがとうございました

ルーナ

いえ、私の知らないことも話してくれてありがとう

ルーナ

それと今の言い分的に貴女もギルドに?

エルフ?

はい

エルフ?

私の性格上やられっぱなしは癪なので

ルーナ

意外と血の気が多いのね…

魔王城で道具屋始めました

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