麗奈(れいな)
それは分からないわね。
元々の私の人だもの。
でも、今は取らないわ。
まだ時期ではないもの。
元々の私の人だもの。
でも、今は取らないわ。
まだ時期ではないもの。
と、言った。
美優(みゆう)
元はそうだったかもしれないけど
今は私の夫になる人よ!
今は私の夫になる人よ!
そう言うと美優が、奏太が大切にしている父親の形見の短刀を こっそり奏太に見せた。
奏太は短刀を見ると暗い表情で 麗奈に言った。
奏太
麗奈、俺の気持ちはもうお前ではなく美優によっている。
だから、お前にこの気持ちを邪魔されたくない。
お前も新しい恋を探せ!
もう俺にかまうな!
だから、お前にこの気持ちを邪魔されたくない。
お前も新しい恋を探せ!
もう俺にかまうな!
麗奈は今にも泣きそうな声で
麗奈(れいな)
それ本気で言ってるの?
覚えてるでしょ?
私達が10年前に交わした約束を。あれは嘘だったの?
覚えてるでしょ?
私達が10年前に交わした約束を。あれは嘘だったの?
と、奏太に問い詰めた。
奏太
すまない。
娶る(めと)と約束したが、
今日をもって俺はお前ではなく
美優に尽くしながら生きていく。
娶る(めと)と約束したが、
今日をもって俺はお前ではなく
美優に尽くしながら生きていく。
そう言われると麗奈が
麗奈(れいな)
嘘つきっ!
と、泣きながら言い奏太の頬を おもいっきり叩いた。
奏太は麗奈に謝りたかったが、 麗奈は叩くとすぐに
麗奈(れいな)
お幸せに。
と、言い部屋から出て行った。
奏太は麗奈の後ろ姿をずっと 眺めていた。
麗奈が部屋から出て行くと美優が
美優(みゆう)
フフフ、これであなた達は永遠に結ばれなくなったわね。
麗奈も、あの調子じゃ許してくれなさそうね。
奏太も、もうそろそろ諦めたらどうかしら?
私が麗奈の代わりになれるように頑張るから!
麗奈も、あの調子じゃ許してくれなさそうね。
奏太も、もうそろそろ諦めたらどうかしら?
私が麗奈の代わりになれるように頑張るから!
と、言った。
奏太は少し考えてからコクりと頷いた。
奏太
(麗奈、すまない。
家族を無事に取り返せたら・・・)
家族を無事に取り返せたら・・・)
○天宮・庭
ザーと音をたてながら降る雨。
泣きながら庭を走っている麗奈。
麗奈を追いかけるみらい。
みらい
ハァハァ、待ってくださいよぉ!
○天宮・麗奈の部屋
泣きながらベッドに横たわる麗奈。
麗奈の頭をなでている、みらい。
みらい
だから、諦めるようすすめたのですよぉ。
麗奈王女様が悲しむのを見たくなかったので・・・。
麗奈王女様が悲しむのを見たくなかったので・・・。
みらいが暗い顔で麗奈に言った。
それを聞いた麗奈は起き上がって みらいに言った。
麗奈(れいな)
みらい、あなたは恋をしたことがないから簡単に諦めるとか言えるのよ。
私は諦めようと思っても無理なのよ。
どうすればいいのか分からないわ。
私は諦めようと思っても無理なのよ。
どうすればいいのか分からないわ。
みらい
アタクシだって恋をしたことありますよぉ。
麗奈が続きを聞きたいと言うと
みらい
もう朝の2時ですし、そろそろ寝てください。
お辛いでしょうけど明日は奏太様と美優様の結婚式です。
7時には南宮(なんぐう)に着いていなければなりません。
お辛いでしょうけど明日は奏太様と美優様の結婚式です。
7時には南宮(なんぐう)に着いていなければなりません。
と、言った。
麗奈はそう言われると眠りについた。