感情を無くした人形

ガッ！！ゴスッ！

ものの30秒で50人くらいいた ヤンキーを蹴散らした。

ガラガラッ

あの後、急いで灰谷兄弟を 返して保健室に向かった。

こんな時、俺は 何も出来ない。だから。

優しく頭を撫でる。

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

準備室から出てきたのは 三ツ谷だった

ピシャン

涙目で必死に洋服を 掴んでくる叶

叶が落ち着いて寝に入った頃…

ガラガラ…

静かに保健室のドアが開いた

入ってきたのはさっき 俺や叶を侮辱してた奴ら。

俺は悪魔にだって なってやるよ

ガラガラッ

俺は龍宮寺の横を 素通りして佐野の目の前に立つ。

それだけ言って 俺は教室を後にした。

prrr…prrrr

千堂が指さしたのは武道で、 今まさに喧嘩万博が 始まっていた。

ガッ…ゴスッ

やべぇ…！！意識飛ぶ！！！

なんでここに…！？ まさか…アッくんが…！？

ドカッ！！！

清正くんが言い終わらないうちに 葵さんは清正くんに蹴りを入れていた

ひっ…

がちゃ

ぺたっ…

ぱちん…さら

『ありがとうございました』

ピンポーン…

俺は佐野の洋服のポケットに 手を突っ込んだ

ｸﾞｼｬ

俺は今までに起きた事を全て話した。 昔、虐待を受けて売られたこと。 赤音さんの病院を放火したこと。 俺に恨みを持っていること。

どうやら佐野も 姉さんの性悪さに 気がついていたらしい

『万次郎よりは頭いいしw』

自分が放った言葉を思い返した。

佐野をチラッと見ると 耳が赤かった。

prrrr…prrrrr

プルルル…プルルル…

ガチャ

俺は家を飛び出した

ドンッ

森の中を歩いて2時間…

『お姉ちゃん！』

ドォォォン！！！

するとドデカい音が 屋敷内に響いた。

くいくい

俺達は音の元響のもとへ 急いだ。

たどり着いたそこには 大きく穴が開いた城と 姉さん、佐野、龍宮寺、場地 がいた。

バキッ！！！

ドカッ

体格の差が十分にある 姉さんをレイは 蹴りあげた。

姉さんは義母さんと 一緒に自首した。 義母さんはなんかほざいてたけど 無視した。