由梨
ねぇ、この都市伝説しってる?
彩花はトンネルの噂がいつも気になっている。 トンネルは彩花が通っている、音色小学校のすぐそばにある。ただ、そのトンネルは門でしまっているため、入れない。なぜ入れないかというと、 男子生徒一名がトンネルをくぐって帰ってこなくなったからである。
彩花
そんなに気になっているなら行こーよー!
由梨
やだ!帰ってこれなくなったらどうするの⁈
彩花
え~そんな~
彩花
…あっ
夜に行ったらばれないよね…!
彩花
うんうんうん!だよね!
由梨
どうしたの?
彩花
えっ、いやっ何でもない💦
由梨
ふ~ん?
学校が終わり、やがて夜になった。 彩花は例のトンネルに行った。
彩花
夜に見るとなんだか怖いな…いやっ、確かめなきゃ!
彩花
よいしょ、よいしょ、
彩花は約3mの門をよじ登った。
彩花
小さいころ木登りをしてたんだからこんなの余裕よ💪
???
お願い、来て
彩花
え?なんかトンネルのほうから声が聞こえたような…
彩花
…行ったほうがいい?いや、行かなきゃ!
彩花
噂のトンネルの真相を突き止めるんだ!
彩花は思い切ってトンネルをくぐった。 トンネルの先にはあたたかい光が見えた。 あたたかい光に入るとあまりの眩しさで気絶してしまった。
彩花
う、う~ん。ん?
彩花が見た景色はとても不思議だった。 人が宙に浮いていたり、花が踊っていた。
彩花
ど、どういうこと?
案内人
やぁやぁ、こんにちは。
彩花
え⁈誰ですか!
案内人
私は案内人です。職業は他にもありますがっ
彩花
他にも?…
案内人
あっ、すみませんね~今のは忘れてください
案内人
さぁ、不思議な国の探検へレッツゴー!
案内人は一人で話をどんどん進めた。
彩花
ちょっと待って!
案内人
?
彩花
どうして…どうして、この国に閉じ込めたの!
トンネルがなくなっていたことに気づいた彩花は案内人に強い口調で聞いた。
案内人
あ~そのことですか。このカードをお持ちください。
彩花
なにこれ?
案内人
この国専用のカードです。これを持っている限り、
行きたいときに入れたり、出たいときに出れますからね。
はい、どうぞ。
行きたいときに入れたり、出たいときに出れますからね。
はい、どうぞ。
彩花
あ、ありがとうございます。
彩花
じゃあ今日はもう戻りますね
案内人
分かりました!またいつか!
彩花
さようなら~
彩花は現実世界に戻った。 由梨の声が聞こえる。 今日は休みの日だよね…?由梨と遊ぶ約束もしてないし、 あれ、もしかして今日学校⁉
由梨
彩花!
彩花
え…?
由梨
なんで授業中に寝てんの⁈成績下がっちゃうよ⁉
彩花
だって、今日休み…
由梨
違うよ!
彩花
え?
あれ…?なんで?…?まぁいっか
彩花
ふぅ~休み時間だ~!
由梨
ねぇ、知ってる?
彩花
ん?
由梨は噂のトンネルのことについて話し出した。
彩花
そんなに気になっているなら行こーよ!
あれ?口が勝手に…!
彩花は気づいたのだった… 今日がループしていることを…!






