本気になっちゃいけない
そう...分かっているのに
るい
今日もいつもの場所でな
くみ
分かった
私たちの関係は...
説明すると難しいな
まぁ、友達以上恋人未満 というやつだ
るいと私は、幼なじみで
ずっと一緒にいるうちに、私はるいのことが好きになっていた
でも
そう確信した時にはもう遅くて。
るいには、彼女ができていた
それでも...私は勇気をだしてるいに告白した。
ー1年前ー
くみ
あのさ、るい?
るい
うん?
くみ
私、ずっとるいのことが好きだった...
くみ
でも、るいには彼女がいること、知ってるから!
くみ
ただ、自分の気持ちを言ってみたかっただけ。
るい
じゃあさ。
くみ
???
るい
俺の
るい
愛人 になる?
くみ
え...?
るい
別に嫌だったらいいけど。
くみ
.....なりたい。
こうして私は
るいの愛人 になった。
特に、何をする訳でもない、ただそばにいて話を聞いてるだけ。
くみ
今日は何の話?(笑)
るい
うーん
るい
今日は、バイト先の先輩の話(笑)
くみ
それこの間も言ってたじゃん!(笑)
くみ
どんだけ愚痴多いのよ(笑)
話を聞いているだけでいい。
ずっとそう思ってきた。
でも
るい
あははっ(笑)
あなたが満面の笑みで私に笑いかけてくる時。
るい
お前は可愛いな〜(笑)
冗談で笑いながら私の頭を優しく撫でてくる時。
なんでこんなに胸が苦しくなるんだろう
なんで、それ以上のことを期待してしまうのだろう
もしも、私がこんな関係はもう嫌だ と言ってしまったら
もう、るいとはこんなふうに話せなくなってしまうから。
くみ
ねぇ
るい
ん?
くみ
...なんでもない
るい
なんだよ〜(笑)
るい
気になるんだけど?
くみ
いい(笑)
くみ
話...続けて?
るい
そうか?
それでな...
それでな...
私がもっと早くにこの気持ちに気づいていたなら
もっと、るいの笑顔が見れたのかもしれない。
でももう遅いんだ。
私は絶対に叶わない恋を、してしまったから。
私が心に秘めている想いはただ一つだけ。
ねぇ
私だけを愛して...?