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スパイと訳あり姫

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スパイと訳あり姫

3 - 三話目(ピンチ)

♥

107

2023年05月07日

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三話目(ピンチ)

です!

今回はいむしょーの恋の進展はなしです

どうぞ!

ー次の日の朝ー

…ふわぁ…

僕は初兎 スパイとしてここへ来て二日目 今日はすごく心地のいい目覚めやわ…

…いむくんは…まだ起きとらんな

起こしたほうがいいのかわからんし、 とりあえず着替えようかな…

メイド(使いまわし)

白様ー!ほとけ様ー!朝食ができましたー!

…こんな立派な城なのに、伝達方法はさけぶしかないんやな…

あ、そんなことよりはよ行かんと!

いむくーん!起きてやー!ご飯やで!

💎

……んー…?まだ寝る……むにゃむにゃ…

かわいいッ!! …じゃなくて。みんないるかもしれんから、はよ行かんと!

ダメやって、ご飯や!

💎

…えぇ……白くんも一緒に寝ようよー…グイッ(引っ張る)

うわっ…

え、何この子 こんな顔してこんなことするん? おそうで?

…はよ起きー。起きるまで僕いるからな

💎

…ん…白くんといたい…

……~ッ!!

……… 無自覚でこれやってたらさすがにヤバいで? 自覚しててもヤバいけど! どっちにしてもかわいいけど!!

ドンドンドンッ!!

おぉっ、何や⁉

💗

まろー、うるさーい……!

ないちゃんの大声 …ってことは、まろちゃんがこの音出したんか?

ドンドンドンドンッ!!バコンッ!!

💎

ぎゃぁっ⁉何この音⁉

今起きたん?

💎

…さっきまでは寝ぼけてた

寝ぼけてたんかい… ってことは白くんと一緒にいたいとか一緒に寝たいとかは 寝ぼけた末の発言ってわけか… …つまり、ほんとにそう思ってるわけではないってことやんな

💙

…あんのクソ野郎がっ‼

まろちゃんの大声 誰かに怒って壁をたたいてるってことらしい 結構部屋離れてるのに聞こえるまろちゃんとないちゃんの声量すごいな

メイド(使いまわし)

いふ様もないこ様もほとけ様も白様も起きろッ!ってか壁たたくんじゃない!

…あ、この人もや

💎

もー…いふくんのせいで怒られちゃったじゃん…

💎

ほんとあのお兄ちゃん嫌い…

とか言いながら脱ぎ始めるいむくん …って、脱ぐな脱ぐな!

いむくん何しとんの!

💎

…え?着替えようと…

……まずはご飯食べようで

💎

…え、わかった…?

ー食堂ー

💙

…あれ、ほとけたちもう来てたんや

💗

まろが壁たたいてる間に来たよ

💎

マジうるさかったんだけどー!

なんで壁たたいてたん?

💙

……別に?

まろちゃんが僕の方をチラッと見て、ふてくされたようにそう言った …え、僕なんもしとらんよ?

メイド(使いまわし)

やっと来ましたね、青様!ほら、早く召し上がってください!

💗

俺らも早く食べよー

はーい

食べ終わった

💎

僕まだ着替えてないから、先に部屋戻ってるね、白くん!

あ、それがいいわ。僕後から行くから、まだ着替えてたら言ってな

💎

りょーかーい!

💗

あ、俺はここで仕事があるから、二人も帰ってくれる?

おっけー!行こう、まろちゃん

しばらく黙っていたまろちゃんが、表情を変えずに扉を開けた

💙

はい、白先どうぞ

…え?…あ、ありがとう…?

なんで僕優先なん? ありがたいけど、なんかウラがありそうでこわい

💗

…よろしくね、まろ

💙

ん、

…なんやろ? たぶん僕には関係ないと思うけど… なんだか、悪い予感がする

ー部屋に戻るための廊下ー

💙

…なぁ、白

んー?

💙

おまえってどこから来たん?

…なんやこの質問 まさかやけど…まろちゃん、僕がスパイだって気づいてる? いや、さすがにそれはないか そんなへま、してないし ってか、なんて答えよう…

…えーっと、だいぶ遠い所から

💙

具体的には?

……それは、内緒や

💙

…ふぅーん…

彼は表情を変えずにそうつぶやいて、僕をすごい力で引っ張り――

💙

ドンッ(初兎を投げる)

痛ったいな…何すんねん…!

💙

それはこっちのセリフや、白…いや、

💙

初兎って言った方がええか?

…は…⁉ なんでまろちゃんが僕の名前を知ってるん?

おまえ…なんで…?

💙

初兎さぁ、ちゃんと場所は考えて電話したほうがええんとちゃう?

…電話? 僕が昨日した連絡のことか! 誰かがいたと思ったけど、あれはまろちゃんやったんか

(お気づきのことだと思いますが、「だれか」っていうのは、

???

こいつのことです)

盗み聞きしとったん…?

💙

ないこがおまえの名前を呼んだ時、反応せんかったから怪しいと思ったんよ

💙

そしたら案の定スパイやった、ってわけ

……僕をどうするん?

💙

反論しないってことは、スパイって認めるんやな?

どうするんか、って聞いてるんよ

一応僕だって王子や ここでスマホとかで助けを求めれば、すぐ来てくれる そう思った僕は、少し強気に出る

💙

…別にどうもせんよ

えっ⁉

💙

意外か?

そう問いかけるまろちゃんに、僕はうなずく 前の人がそうだったように、監禁されるか殺されると思ったからだ

💙

…ま、初兎は「あのこと」に気づいてないんやろ?

…「あのこと」?

💙

ちょっと前におまえのとこからスパイが来たんやけど

…その人、殺したんやろ

💙

殺したって人聞きの悪いこというなよ

💙

ただ「始末」しただけや

……キッ(にらむ)

💙

こわいで、初兎くん?先に戦争を仕掛けたのはそっちやろ

💙

この国からも何十人もの死者が出てる

💙

それにくらべたら一人くらい始末したってええやろ

……

殺してもいいとは思わない …でも、たしかに戦争を仕掛けたのは本国や だから反論できない

💙

話戻すけど、そのスパイがなんで始末されたのか、わかる?

おまえが言う「あのこと」を知ったからか?

💙

ご明察。「あのこと」以外では大した情報も手に入らないやろ

だから僕も生かすんか?

💙

…ま、ほとけがおまえのことを気に入っているってのもあるけどな

え…いむくんが?

💙

彼も知ってるんか?

💙

何を?

おまえがいう「あのこと」を

💙

ほとけは知らない。知ってるのは俺とないこだけや

…ふーん…

💙

あ、それと、おまえがスパイだってことはないこも知ってるから

…いむくんには、言わんといて

💙

最初からそのつもりや。「姫」に知らせるわけないやろ

…なぁ、ほんまに、なんでいむくんだけ「姫」なん?

💙

………

僕がそう言うと、まろちゃんは黙り込んだ …いむくんが姫ってことには、どんな秘密があるんだろうか…? もしかしてそれが、「あのこと」なんやろか?

💙

…おまえには関係ない。さ、早く出て。ほとけがお待ちや

………

💙

初兎!

…えっ?

💙

三秒以内に出んと、ここのカギ閉めるで

そういう彼は、もうすでに廊下に立っている

💙

さーん、にぃー…

カウントダウンが始まったので、僕はあわてて外へ出た

はい、お帰りなさい

次はいむしょー進展ありです

それでは!

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おぉ~✨ 続き楽しみに待ってます!

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